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2017-07-03

0ベース思考という本には雑談に使える話が多く書かれているので、是非男性に読んでほしい。[書評]

この本はタイトル通りに、バイアスをゼロにして考えてみようという本であるのだが、タイトルの10000倍は面白い内容の本なんだ。

 

0ベース思考

 

海外でヒットした本を和訳したという、僕がよく読む系の本だね。

一応経済学者の人が書いた本なので、ジャンルとしては経済学なのかもしれない。

 

本の内容は、全編分かりやすく物語を通して説明されており、難しい内容は1つもない。

世界幸福度ランキング上位13カ国を旅してわかったこと(集英社インターナショナル)のように深く理解するために、前提として膨大な知識が必要とされる本じゃないんだ。

 

あとは昔日本で活躍していたフードファイターの小林尊さんの練習方法や、大会でどれほど凄かったのかが結構長く詳細に書かれていたりする。

だからアラサーの人が読むと更に楽しめてお得だぞ!!

 

知識を付けるために読んでもいいんだけど、それよりも人に話すと面白い物語がたくさん書かれているんだ。

知的な内容なのにかなり笑える話が多い、だから女性と会話する機会が多い男性にこそオススメしたい本である。

 

では本に出てくる様々な物語の中で、特に僕が面白く感じた話を2つだけ紹介しよう。

 

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おやつに「m&m’sの茶色」を入れるな

 

まずはゲーム理論の話だ。

 

母親を名乗る女性が2人いて、1人の赤ちゃんを取り合っている。

ソロモン王がどちらが本当の赤ちゃんの母親かを見抜く話である。

知らない人もいると思うので、端折って説明すると、赤ちゃんを真っ二つにしようというソロモン王が提案するのだが、本物の母親はそんなことは嫌がる、それで見抜いたという話だ。

 

この本では次にデイヴィッド・リー・ロスっていう、昔めちゃくちゃ売れていたロック・バンドのボーカルの話に移る。

彼らがバンドのツアーをする時の契約書に、53ページもの付帯条項があって、技術や安全面、食べ物や飲み物のことまで細かく書かれていたんだ。

その40ページ目のスナックの項目に、ポテトチップス、ナッツ、プレッツェル、m&m’s(警告:絶対に茶色のモノがあってはならない)とあった。

 

m&m’sというお菓子は、日本でいうとちょうどマーブルチョコレートのようなものだ。

そっくりなので、同じものだというイメージでいい。

 

そっから強い口調で、茶色だけを抜けということが書いてあったんだ。

これをマスコミにリークされたときは、悪ふざけとみなされた。

「売れているバンドだからって、やりたい放題やっている」ってね。

 

でも本当はそうじゃないかったんだ。

 

大掛かりな舞台装置は危険

 

売れているロックバンドなので、舞台装置はとにかく派手だった。

当時は1980年代だったので、ツアーの会場はボロいことが多くって、そこに巨大な最新設備の舞台装置を組み込むのはかなり危険だったのである。

 

53ページもの付帯条項にはそういったことが安全に出来るように、細かい指示が書かれていたんだけど、地元のプロモーターがちゃんとそれを読んでいるかどうか確認するには、どうしたらいいんだろう?

 

ここで茶色のm&m’sの出番である。

楽屋のm&m’sに茶色が混ざっていたら、プロモーターがキチンと条項を読んでいないことが一目でわかる。

 

それをチェックするために、「m&m’sの茶色を入れるな」みたいな狂った文章を混ぜていたのだ。

 

ナイジェリアの手紙

 

詐欺師の電子メールに何故かナイジェリア出身と書かれていることが多すぎる。

他の全ての詐欺メールよりも多く、ナイジェリア出身と書かれている詐欺メールのほうが多い。

 

ナイジェリアと検索すると、一緒に詐欺と出て来るくらい悪名高いものだったんだ。

 

ナイジェリア詐欺がそんなに有名なのに、詐欺師はなんでしつこくナイジェリア出身を名乗り続けるのか?

 

偽陽性を極限まで下げたい

偽陽性というのは、最近問題になっている電車での冤罪とか、ガンじゃないのにガンだと診断してしまうとか、警察に来る誤報とかですね。

「誰も消防車を呼ばないのである」というのとは少し違うけど、ただの焚き火にも煙が上がっているから消防車を呼ぶというのが偽陽性だ。

 

詐欺師にとっても、偽陽性は下げたい。

メールを1万通送る、100人から返信が返ってくるとしよう。

返信が返ってこない9900に対してのコストはゼロなんだけど、残り100人を本物のカモにするのは骨が折れる。

残り100にのうちに最終的に騙せるのは1人だとすると、残りの99人を統計学用語では疑陽性っていう。

 

選りすぐりのカモを見つけろ!!!!

 

専門化が数学とコンピューターのスキルを活かしてこの疑問をモデル化した。

そしてカモになりやすい人の一番重要な特徴を発見したんだ。

それは騙されやすいこと

 

あなたが詐欺師だとして、メールを送った相手の誰が騙されやすいかどうかってわかるかい?

親しい友人でもなければそんなことはわからない。

なので詐欺師は騙されやすい人が、騙されやすいタイプであると自分から仕向けているんだってさ。

 

つまり、ナイジェリアナイジェリアと手紙で連呼すること。

日本でもオレオレ詐欺っていうのがあるけど、今時は実の両親に開幕からオレオレ言っても切られるレベルだろう。

怪しいメールにナイジェリアって書いてあるのを見た瞬間、普通の人ならゴミ箱行き。

 

メールにナイジェリアなんて書かなければ返信率は増えるんだけど、騙されにくいタイプの人から返信が来るのは困るってわけだ。

どんなにコストをかけても彼らは絶対に騙せないんだからね。

会話には応じてくれるんだけど、脈がない女性みたいな感じ?

 

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終わりに

 

最初のロックスターのゲーム理論の話は単純に面白かった。

ただ応用の範囲でいうと、偽陽性の話でしょうね。

知っているだけで様々なことに活かせそうです。

 

こういった話が他にも大量にあって、読んでいるだけで普通に面白い。

何かを学習するっていう本にしては敷居が低いし、ただ素晴らしい本ですね。

 

深い感動はないですが、誰でも軽い気持ちで楽しく読める名著という評価を下したい!!

 

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