嫌われる勇気、アドラー心理学の話その1「トラウマを否定せよ」

trauma

少し前に日本で100万部売れた嫌われる勇気という本を今更読んだんです。

読んでみた感想としては、かなり良い本で熟読する価値がありました。

読んでると内容がイチイチ心辺りあることばかりで、手が止まってしまうので読むのに随分時間がかかる。

本当に出来が良くって、口コミでそこまで広がったのかなと思わせる内容の良さですが、少しというか、かなり難しい。

100万部以上売れたにしては、あんまりキャッチーじゃないんですよ。

本の内容は哲人と青年の対話形式で進んでいくんですが、それでも全然わかりにくい。

 

なので、自分の学習のためになるべくわかりやすく書いておくことにしましょう。

 

アドラー心理学はトラウマを否定する

 

まずは原因論と目的論の話で、青年の知り合いの引きこもり男性の例が出てきます。

 

原因論とは

  1. 引きこもりの男性がいる
  2. 過去にトラウマなどの原因があるんじゃないか?
  3. だから引きこもっているのだ

 

と、このようになります。

普通ですね、悩みや問題には原因がある。

大体の人は引きこもりの男性を見たらこんな考え方をするでしょう。

 

わたし(結果)は過去の出来事(原因)によって規定されるという考えです。

過去は変えられないので、この考えだと人間が変わることは難しい。

建設的とか前向きとは言えない考え方であるという話だ。

 

原因論の住人では一歩も前に進めないとまで書かれています。

 

目的論とは

  1. 引きこもりの男性がいる
  2. 外に出たくないという目的がある
  3. 外に出たくないから不安という感情を作り出している

 

アドラーが言うには、みんななにかしらの目的に沿って生きているという話。

経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定すると。

つまり目的論では、悩みを抱えている人はこのような仕組みであるということなんですが、結構厳しい考え方でしょう。

 

この本には書かれていないが、スタンフォードのストレスを力に変える教科書ではレジリエンス(心の抵抗力)と読んだことがあります。

確かに、辛い目にあっても、全員が打ちのめされるわけではない。

平気だったり、より成長する人もいる。

 

過去に支配されるなというのが目的論であり、確かにそっちのほうが遥かに建設的でしょう。

 

あなたの不幸は、あなた自身が選んだもの

 

不幸な星のもとに生まれてきたから不幸なのではなく、不幸であることが自身にとっての善であると判断した。

「だから不幸なのである」というTwitterで著名人が発言したら炎上しそうな、暴論が書かれています。

昔の僕が聞いたら穏やかじゃなかったでしょうが、今はよく思い当たる節がある。

ちょっとその話をします。

 

僕が会話してきた不幸な星の人達の話

 

長年対戦ゲームをやっているので、普通に生活していたら関わらないような層の人達と会話する機会が多かったんですね。

さらに最近はDiscordがあるので、通話するのは大分気軽になりました。

 

彼らは生まれ育った家に図鑑もなければ、高校にすら入ったことがないという人達です。(しかも10~20代の若者だ)

彼らに話を聞いてみると、僕の同級生のヤンキー達も引いてしまうほどの生い立ちっぷりで、普通に可哀想だった。

 

大体みんな次の3点で共通していました。

  1. 1000時間以上ゲームをしているのに、そのゲームのことが何もわからない
  2. ゲーム以外のことも何もわからない
  3. 当然職に付いたこともない

 

会話した雰囲気はダークとか暗黒とかいうのに近いんですが、特に生まれつき頭が悪いというわけではなさそうですし、専門的な話になりますが対戦ゲームって上位はIQ低いほうが強いんですよ。

 

だから彼らがそんなに打ちひしがれているのは、半分は不幸な星の下で生まれてきたというのと、普段の生活の半分かなという印象を受けました。

 

嫌われる勇気には書いてありませんが、裕福な家に生まれるというのが幸せな人生を歩む上で1番大事なことというのは間違いないようです。

ただ貧乏な家に生まれたからと言って、わざと負けるようなプレイをしなければ留まれないような低ランクに、ずっと留まっているというのはおかしい話です。(プレイ時間は多いんですよ彼ら)

なので自分から良くない状態を選んでいるという話は、確かに個人的に納得できる部分がありました。

 

アドラー心理学では性格や気質をライフスタイルと言う

 

性格とか、気質っていうと固定されたもので、なんだか変えにくい雰囲気があります。

ただライフスタイルっていうのは自ら選んだもので、先天的に与えられたものではないので選びなおすことができると。

(アドラー心理学の見解では、ライフスタイルというのは大体10歳前後で選ぶらしい)

 

人は常に「変わらない」という決心をしている

 

人は自分のライフスタイルを変えないでおこうと、不断の決心をしているらしい。

確かに人間にはホメオスタシス(恒常性)というものがあり、変わることには抵抗があるんですよね。(体温とか生活リズムとか含めて変化すること全てに抵抗がある)

するとさっきの不幸な人達が、妙にゲーム下手なままなのも納得でしょう。

 

安心できる領域(自分の部屋のことじゃないよ?)をコンフォートゾーンというんですが、そこから少しはみ出さないと人間進歩がないのです。

多少の不満があっても、何もしないほうが人間安心できるので、過去や環境や能力ではなく単純に勇気が足りないという話です。

 

まとめ、結局どうすれば良いのか?

 

  1. 考え方のベースを原因論から目的論にする
  2. ライフスタイルを選びなおす
  3. 勇気が大事

 

原因論は確かによく使うというか、人間の考え方のベースですが、とりあえずは人間に使う考え方ではないように感じられます。

過去は変えられないのに、過去(原因)があるから今の自分(結果)があるってのは、余りにも乱暴だし人間を粗末に扱いすぎているでしょう。

 

それとコンフォートゾーンチャレンジというのは、やっぱ大事というよりも前に進む上での基本なんだと再確認できました。

心理学

Posted by 北川楓