
「頭は悪いより良いほうがいい」というのは事実です。
なぜなら人間には、努力家よりも天才が好き、という考え方の癖(バイアス)があるからです。
「努力家タイプ」と「天才タイプ」の2名の起業家のうち、どちらを支援したいかとたずねた場合、参加者は「天才タイプ」を選ぶ確率が高いことがわかった。
「努力家タイプ」が「天才タイプ」でそのような差が生じなくなるのは、「努力家タイプ」の起業家のほうが、企業してからの年数が4年長く、さらに開業資金が4万ドル多い、という好条件が重なった場合のみだった。
著 アンジェラ・ダックスワース GRIT やり抜く力 45Pより抜粋
アニメや漫画の主人公が、才能ある天才タイプばかりなのも納得ですね。
「人に好かれるためには賢いほうがいい」のです。
では早速、頭が良くなる4つの方法を紹介しましょう。
1. 自分の能力は伸ばせると信じる【マインドセット】

人間には次の2つの考え方があります。
- 自分の能力は固定的である(固定思考)
- 自分の能力は努力次第で伸ばせる(成長思考)
これをマインドセットと言います。
2の成長思考のほうが、ずっと建設的だと思いませんか?
というのも固定思考の場合、そもそも努力すること自体が難しいからです。
能力を固定的に考える世界では、つまづいたらそれでもう失敗。
能力は伸ばせると考える世界では、成長できなければ失敗。
能力を固定的に見る世界では、努力は忌まわしいことである。
能力を伸ばせると考える世界では、努力こそが人を賢く、有能にしてくれる。
著 キャロル・S・ドゥエック マインドセット「やればできる!」の研究 23Pより太字のみ抜粋
「自分の頭を良く見せよう」と思うのは固定思考なのですが、「頭が良くなる方法」を探しているあなたの姿勢。
成長思考そのものと言えるでしょう。
2. 読書をする【ジャンルは気にしない】

読書時間と頭の良さは比例する。
という話は誰もが聞いたことがあるどころか、「耳にタコ」ですね。
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子供の成績をあげる手段として、色々な本に書いてある有名な方法を紹介しましょう。
何故、勉強をしたらご褒美をあげる方法が機能しないのかというと、子供は勉強の仕方がわからないからです(大人でもわからない)。
指示が抽象的すぎるのです。
一方で読書をしたらというのは、本を読めばいいだけなので指示が具体的ですね。
最後に読書に関して、誰もが納得する名言を書いておきます。
3. 運動をする【20~30分の運動】

これも頻繁に言われることの1つです。
脳の可塑性の研究においては、体を活発に動かすことほどに脳を変えられる、つまり神経回路に変化を与えられるものはないことがわかっている。
しかも、その活動を特別に長く続ける必要はないという。
じつをいえば、20分から30分ほどで充分に効果がある。
著 アンダース・ハンセン 一流の頭脳 45Pより抜粋
可塑性(かそせい)というのは、刺激によって機能的、構造的に変化するという意味です。
20~30分の運動が、最も脳に変化を与えるという内容ですね。
運動をしていれば脳が軟らかくなるので、読書や勉強、新しい趣味などが定着しやすくなります。
4. ポジティブになる【幸福優位論】

人間はネガティブよりもポジティブな時のほうが、生物学的な優位性がある。
ポジティブ心理学者のショーン・エイカーが提唱した、幸福優位論という説です。
人間、落ち込んでいる時に良い考えが出た試しがありませんので、体感的にも納得しやすいのではないでしょうか?
いくら頭が良い人物でも、悲観主義者では頭の良さを発揮することが難しいのです。
頭の良さ、というものを上手に表現している例を紹介しましょう。
「終わりのセラフ」という漫画に出てくる。キ・ルクというキャラクターの話です。
彼とほとんど関わりのない人物が、キ・ルクは頭が良いはずだと予想した時のセリフです。
「彼はいつも楽しそうにしていた」
素晴らしい表現だと思いました。
確かに、いつも楽しそうにしている人というのは、現実の世界でも頭が良いのです。
楽観主義者になる方法はシンプルです。
毎日決まった時間に、ポジティブな出来事を3つ書くだけ。
書いたことのまとめ
人間は環境の変化に弱いので、一気に全部するのではなく、何か1つ始めてみるのが良いでしょう。
一番簡単なのは、ポジティブな出来事を3つ書くことですね。
単純に時間が全然かかりません、2分で終わります。