
文章を書くという行為は難しい事なので、「スラスラ書ける」という人は少ないでしょう。
どこから手を付けて、書き終わりがどうなるのか、全くイメージできない。という人が一般的どころか当たり前です。
実は文章の形式は決まっていて、相手によって3つの型を使い分ける。としたらどうでしょうか?
文章を書くという行為が、今までに比べて、かなり取り組みやすくなると思いませんか?
3つの型を知っていれば、気持ち的にも技術的にも相当負担が減りますので、文章が書きやすくなります。
今回の記事では、次の3つの型を説明していきたいと思います。
主張は、今回の記事だと「文章が書けないのは王道の3つの型を知らないから」の部分です。
では同格型から説明していきましょう。
同格型は主張に馴染みがある人に使う

同格型は一番使われている形です。
同格型は主張>理由>具体例(1つじゃなくてもいい)>説明>主張の順番ですね。
このままだとわかりにくいので、今回の記事に当てはめてみましょう。
最初と最後で2回も同じことを書くのは少し抵抗があるかもしれません。
ですが結局、同格型というのは「文章は3つの型で書くのが良い」と、ずっと同じことを主張しているだけです。
同格型が一番数が多く、最も簡単で書きやすい。
つまり、人間が最も理解しやすい形なのでしょう。
因果型は主張に馴染みがない人に使う

因果型は同格型ほどが使われていません。
同格型に比べると、少しまわりくどいからです。
因果型は事実>問題提起>説明>主張の順番なので、確かに直接的に表現はしていません。
ちょっと具体的なのは、僕が10代の頃にカブトムシをたくさん捕まえていた時期があったからです。
使い分けのイメージとしては
- カブトムシの話を聞きに来た人に対しては同格型
- こちらからカブトムシの話を振った場合は因果型
それぞれ話し始めは次のように感じになるでしょう。
- 同格型「カブトムシを捕まえるには、6~7月頃にクヌギの木がたくさん生えている場所に行くといいよ!」
- 因果型「カブトムシって普段は中々見かけませんよね?」
同格型のほうが話が早いので、文章としては書きやすそうです。
因果型は雑談のような入り方ですね。
対比型は主張を疑っている人に使う

対比型はインターネットでよく使われる例です。
疑っているというのは、関心がある証拠です。
一般的な人よりも、その対比されている事実に詳しいでしょう。
なので対比されている記事というのは、読んでいてかなり面白いものなのです。
対比(比較)記事を読む人は、最初から比較対象に強い関心があるということですからね。
対比型はAとBの対比>Aの説明>Aの具体例>Bの説明>Bの具体例>結論の順番です。
対比型は非常に論理的で、文章ならでは、という感じがします。
まとめと3つの型の練習方法
普段の会話のイメージにすると
- 同格型は自分に話を聞きに来た人に対して接するように
- 因果型は知人にその人が知らない作品を紹介する時のように
- 対比型は関心がある人に資料やメモを見せる時のように
3つの型の練習方法は、自分が得意とする趣味や好きなアニメや漫画などを型に当てはめてみるだけです。
これを学習の世界ではアナロジー(類推)と言います。
たくさん繰り返すほど、どんどん上達していくことでしょう(上手い下手は別として、文章作成は絶対に早くなる)。
僕はこの3つの型を知ってから、かなり書くのが楽になりました。
文章が書けないという人は、少しだけ練習してみてはいかがでしょうか?
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凄く丁寧に作文の方法が書いてある本です。
同格型、因果型、対比型というのはこの本に乗っていた名称です。
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文章の本ではないですが、文章を書く時に参考にすることが多いです。
短期記憶を長期記憶に移すには、細かく小さい単位にして移す。
スキルを習得するには基礎知識を身につけていなければならない、などです(文章を書くにも、基礎知識を身につける必要がある)。