頑張りすぎると集中できない

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理想の集中力という言葉を聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?

休み時間が10分しかないのに、授業が終わった瞬間に校庭に出る小学生はどうでしょう?

スキマ時間に全力を出す、大人になると中々できないことの1つです。

子供は常に何かに夢中なのに、大人はいつも注意散漫なのは何故か。

今回の記事では、どうしたら集中力を発揮できるのか、集中力を邪魔するもの話をしていきます。

集中を邪魔する者の正体

スポーツにはインナーゲームという概念があります(主にテニスで使われる)。

セルフ1セルフ2
ガルウェイは、競技者の心中で行われるインナーゲームにおいて、二人の自分がいると考え、それぞれセルフ1、セルフ2と命名してその性質を調べた。
実際の勝負(アウターゲーム)の最中に多くの人は、心の中で自分自身のプレイに対して悪態をついている。
ガルウェイは、これを「セルフ1がセルフ2を非難している」ととらえた。
フロー体験またはゾーン体験、ピークエクスペリエンスなどと呼ばれるような、高度な集中力が発揮されている場面では、このようなセルフ1によるセルフ2への非難は沈静化し、セルフ2のもつ潜在的な学習能力と創造力がのびのびと機能する、というのがインナーゲームの考え方である。

Wikipedia インナーゲームより抜粋

我々が校庭に出ようとする時、まず何が起きるかというと、当然「休み時間は10分しかないぞ!」とセルフ1に呼び止められます。

他にも

  • 「 移動だけで5分は消費しそうだ」
  • 「下駄箱は混むぞ」
  • 「トイレには行かなくて平気か?」

といったことを言われるでしょう。

これが、大人になると「休み時間中には、校庭にいけないな」と思う仕組みです。

段々と腰が重くなり、ちょっとしたスキマ時間に行動を起こせなくなります。

集中力の原点は子供の心

子供は、将来や過去について考えないものです。

常に今に集中しているので、セルフ1の声が少ない。

セルフ2(自身)を深く信頼しているので、セルフ1(自分)が口うるさく注意することもありません。

なので、大人と違って校庭に出ようとする時の声がないのです。

大人は集中するのが大変

何かをする前に確認する癖が付くと、怪我をしなくなります。

ところが英語では、注意することを、注意を払うという言い方をします(ペイ アテンション)。

お金のように、自分の意識も払うという考え方なんですね。

ならば、注意もお金のように節約すればいいのですが、大人はセルフ1の声が大きいので注意を払いすぎてしまうのです。

次の3つの場合

  • 1つの行動を起こす時に5つのことに注意する
  • 1つの行動を起こす時に1つのことに注意する
  • 1つの行動を起こす時に0のことに注意する

当然、0のことに注意をする人が一番集中力が高いです。

何も注意しないというのは、「絶対に注意など払わん」という信念を持った人以外は中々難しいでしょう。

行動するたびに発せられる、セルフ1の声を減らすには、どうすればいいのか?

あらかじめ何をするか決めておく

あらかじめやることを決めておけば、やる前に「本当にこれで良かったのか?」という声が聞こえてくることは少ないでしょう。

チェックリストというものがありますが、チェックリストに印を付ける時に深く考える人はいません。

セルフ1で予定や計画を立てて、セルフ2に実行させる。というイメージです。

授業が終わったら校庭に出ようと決めるのがセルフ1、校庭に出るのがセルフ2。
 ドッジボールをして遊ぼうと決めるのがセルフ1、実際にドッジボールをするのがセルフ2。

何かを決めてくれる人がいると楽だったり、慣れていることをやるのが楽だったりするのは、セルフ2でプレイしやすいからという理由です。

頑張りすぎるとどうなるのか?

上手にやってやろうと思ったり、良いところを見せようと力みすぎた時、素晴らしい成果になったことはありますか?

多分、思い通りうまくいくことは少なかったのではないでしょうか?

逆に、力を入れずにやったことが思いのほかうまくいった。

こちらのほうパターンのほうが、心当たりが多いはずです。

なぜこんな皮肉が起きるかというと、理由は次の通り。

頑張りすぎる場合
  • 絶対に成功させよう決意する
  • 計画を立てる
  • 実行する時にもセルフ1

反対のパターンは次の通り

頑張らない場合
  • 気楽に何かをやってみようと思う
  • 計画を立てる
  • 実行する時はセルフ2

どちらのケースも行動に移しているわけなので、努力という面では大した違いはありません。

力みすぎると、実行する時にセルフ1になってしまうので、中々うまくいきません。

好きな異性の前ではうまく話せなかったり、寝よう寝ようと思うほど眠れない夜と似ています。

何事もプレイする時はセルフ2で。

終わりに

頑張って集中する、ということはできないという話でした。

小学生の時の夏休みの宿題、今ならどう終わらせるか考えてみてください。

あまり考えずに、決めた時間に取り掛かるだけで終わると思います。

内容は簡単なのですから、時間をかければ苦労なく終わるはずなんです。

  1. セルフ1が毎日取り掛かる時間を決めて、セルフ2に宿題をさせる
  2. 飽きたら辞めて、また取り掛かる

という手順ですね。

  • 集中できない状態はセルフ1
  • 集中している状態はセルフ2

こう覚えておくだけで大丈夫です。

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