フランクリンの文章力を付ける独学法と、頭打ちの状態から抜け出すテクニック

独学法と頭の打ちの状態から抜け出すテクニック

ベンジャミン・フランクリンの文章独学法を紹介したいと思う。

 

米100ドルに描かれている人で、日本でいうと福沢諭吉みたいなポジション。(お札に描かれるって凄い)

 

かなり多彩な人だったという話だ。

 

フランクリンが文章力を伸ばそうと思ったきっかけは、スペクテーターという雑誌を読んだ時、その文章力の高さに感激したから。

 

その時フランクリンは「自分もこんな文章が書けるようになりたい」と思ったのだが、教えてくれる人がいなかった。

 

そこでスペクテーターの筆者と同じレベルになれるような、うまい練習メニューをいくつか考えた。(多分ここらへんが偉人たるゆえんなんだろう、下手なうちから効果的なメニューを考えつく人は少ない)

フランクリンの文章独学法

フランクリンが、スペクテーター筆者と同じレベルになるために考えた練習方法を順番に解説していこう。

 

練習の目標は「スペクテーター筆者と同じ質の記事を書けるようになること」

1つ目の練習方法 同じ質の記事を書く

  1. 「これは素晴らしい」と思った記事を数本選ぶ
  2. 記事の内容を思い出すための、必要最低限のヒントを書き留める
  3. 数日後に書き留めたヒントを参考に、記事の再現を試みた
  4. 目標は記事の再現ではなく、同じくらい質の高い記事
  5. 終わったあとに元の記事と照らし合わせる

このメニューによって、自分の弱点はスペクテーター筆者と比べて語彙(ごい)が乏しいことだと気づいたらしい。(つまり言葉の表現パターンが少ない)

 

知らないのではなく、書いている最中にパッと出てこない。

 

それを克服するための練習が次の方法である。

2つ目の練習方法 言葉の表現パターンを増やす

記事の再生を、最初に韻文(いんぶん)で再現した。

 

それから更に数日後に韻文から散文に戻した。

 

韻文というのは歌や俳句や詩やラップみたいな形式の文章で、散文はこの記事のような、いわゆる普通の文章のこと。

 

手順をまとめると次のようになる。

  1. 「これは素晴らしい」と思った記事を数本選ぶ
  2. 記事の内容を思い出すための、必要最低限のヒントを書き留める
  3. 数日後に書き留めたヒントを参考に、記事を韻文で再現した
  4. さらに数日後、韻文をヒントに散文に戻す
  5. 終わったあとに元の記事と照らし合わせる

このメニューで最適な言葉を探す習慣が身につき、色々な言葉をすぐに呼び出せるようになった。

 

最後に、文章構造と倫理展開の向上の練習だ。

3つ目の練習方法 倫理展開力をつける

ヒントのシャッフルして順番がわからないようにした。(つまり、1と2の練習ではヒントの順番をちゃんと並べていたことになる)

  1. 「これは素晴らしい」と思った記事を数本選ぶ
  2. 記事の内容を思い出すための、必要最低限のヒントを書き留める
  3. 話の展開を忘れてしまうまで寝かせる
  4. バラバラのヒントを1番倫理的展開だと思える順番に並べる
  5. 並べたヒントから文章を書く
  6. 書き終わったら元の記事と比べる

この練習で、思考をどのように展開していくべきなのかを学ぶことができた。

 

当然、元の文章ほどうまく倫理展開ができなかった部分が見つかれば直した。

 

これらの練習方法は、かなり効果があったと自伝で書かれている。

指導者が見つからない時に重要な3つのこと

先生がいなくても技能を高めるためには、3つのFを心がけると良いそうだ。

  1. フォーカス(集中)
  2. フィードバック(反応や結果のこと)
  3. フィックス(問題を治す)

フランクリンの独学法に当てはめると、次のようになる。

  1. 練習時間を決めて集中して練習したこと(フォーカス)
  2. 練習した結果、語彙が出てこないという自分の弱点を知った(フィードバック)
  3. 2つ目の練習方法でその弱点を克服した(フィックス)

さて、次はいよいよ頭打ちの状態を抜け出す方法だ。(対戦ゲームの世界では、毎日プレイしている人ほとんどが、この状態にあるように思える)

頭打ちの状態から抜け出すテクニック

一般的に言われているのは、1つの方法がうまくいかなかったら別な方法を試す

 

これが良いと言われている。

 

つまり何が自分の足を引っ張っているのか特定できないので、とりあえず手当たり次第試してみるという方法だ。

 

それも悪くはないが、実際にはもっと有効に弱点を特定する方法がある。

自分の弱点を特定する方法

手順は次の通り

  1. 普段より少し難しいことをする
  2. 最初につまづいたり、ほころびが生じるのはどこか?

専門性の高いスキルはどれも細かいスキルからできている。

 

なので当然、人によって得意なこともあれば不得意なこともある。

 

上達が伸び悩んでいる時というのは、原因となってるのは全てのスキルが劣っているのではなく、大体1つか2つのスキル不足している。(フランクリンが語彙が乏しいことだと気づいた時、実はもう結構なレベルに到達していたんじゃないかなと思った)

 

問題は、その不足しているスキルが何かわからないことなんだ。

 

弱点を調べるには、パフォーマンスのレベルを上げる方法を見つけることが大事。

 

そうすれば、どこでつまづいているのかわかる。

 

例えば対戦ゲームやスポーツなら格上と対戦するとか、タイピングなら普段より速く打つとか。

 

このやり方はあんまり認知されておらず、経験豊富な教師でも知らない人のほうが多いそうだ。

 

そういえば元自衛隊員の友人が、次のようなことを言っていた。

 

運動して筋肉痛になるのは弱い部分だぞ

終わりに

今はどうすれば効果的に学習できるかというのが解明されてきたので、やる気さえあれば誰でもフランクリンになれる時代なのかもしれない。

 

最後にフランクリンの独学法をおさらいしてみよう。

  1. 傑出したプレイヤーの技を再現しようとする
  2. なぜ失敗したのか突き止める
  3. もう一度挑戦
  4. 繰り返す

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