本日、といっても日付をまたいでしまったので昨日になるのかな、帰宅してPCでTwitterをチェックしてみると、なんとトレンドに北ウイングが入っていたではありませんか!!
そして昼間の仕事中に今日はkitawingさんについて書きたいな、是非書きたいと心の中で連呼していたので、つまり「今日はkitawingの日なのだ」と認識しました。
運命的なものを感じます、こういった経験は中学校の春休みに久々にマサヤ君に電話をしようと思ったら、向こうから突然かかってきた時以来ですね。
SMAPのSHAKE、最近ならEasyPopさんのハッピーシンセサイザ状態と言ったほうが正しいでしょうか。
というわけで、今回は私が非想天則というそこそこメジャーなゲームをしていた時に出会ったプレイヤー、kitawingさんについて書きます。
滅多に起きていない時間帯のせいか今から書く記事のせいか、本日の私は妙にテンションが高いのでブログを書くのは控えたほうがいい気がしますが。
しかし考えてみればネガティブな内容になるわけではないし、恋愛勇者のような名曲が生まれる予感すらします。
出来上がる記事が楽しみですね!!
本題に入る前に少しだけ昔の話しをさせていただきたい
私は昔からゲーム、特にアクションゲームは得意中の得意でした。
子どもの頃にマリオシリーズで最も名作の呼び声が高い、スーパーマリオブラザーズを買い与えてもらったおかげかもしれません。
みなさんにどれくらい上手かということをわかってもらうために、幼い時のエピソードを紹介させてもらいたいと思います。
といっても所詮ゲームのことなので、いくら自慢しても嫌味っぽくはならないはずでしょう。
温泉でロックマンをプレイしていた兄弟
あれは子ども会で温泉に行った時のことです。
100円入れると指定したゲームが数分プレイできるという、今ではあんまり見かけないシステムのもの?(小学1年生くらいだったので本当によく覚えてない)があったんですが、中々クリアできない2人の兄弟が遊んでいました。
彼らの年齢は、自分よりも少し上だったと記憶しております。
顔を知らなかったので彼らは僕達と違い、子供会ではなく普通に家族連れで来ていたのだと思います。
彼らは上に書いたゲーム機で、初代ロックマンを遊んでいましたね。
ただ全然クリアできなかった。
昔のゲームというのは、基本的に難易度が恐ろしく高かったからだ。
難しすぎるゲームを前に、兄弟たちのとった行動
余りにもクリアできなかった兄弟達は何をしたのか?
「隣でずっと自分たちのプレイを見ていた小さい子」つまり北川少年にコントローラーを貸したんですね。
僕がそういうゲームが上手であると知らないはずなので、多分飽きたんでしょう。
なので、「隣でやりたがっている小さい子にやらせてあげることにした」と解釈しています。
北川少年には、初代ロックマンを友人の家でプレイしていた経験がありました。
次々とボスを倒していく私のプレイを見て、兄弟だけでなくギャラリーも盛り上がった。
そのゲーム機は、100円分の時間が切れそうになると画面点滅するんですが、その時に周りの大人がお金を入れてくれるくらいには盛り上がってました。(ゲーセンの魔界村プロ状態)
こういった経験はゲームが得意な人には少なからずあるのではないでしょうか?
小学生のときにFF5の神龍やオメガ、DQ6のムドーが倒せないから来てくれとお願いされたことがある人は相当数いるでしょう?
ゲームはプレイ時間さえ足りていれば誰でも上手になると思っていた
さて、私のテンションも大分落ち着いてきたので本題に入ろう。
ゲームに限らず、物事10000時間続けると達人になると世間一般では言われている。
一万時間の法則というヤツだ。
昔の私も、それとよく同じことを言っていた。
忙しければプレイ時間は取れないし、一日15分のプレイで人より強くなるのは非常に難しい。
そして世の中、仕事の代わりにゲームをしている人は、探すまでもないくらいたくさんいる。
ただ、その常識を根底から覆す男がいた。
その男こそkitawingである。
kitawingは天測というゲームでマッチング数全一であった。
マッチング数というのは戦ったことのあるプレイヤー数であり厳密に言うと対戦数ではない。
だがその数は常軌を逸していており、廃人と呼ばれる、かなりやり込んだプレイヤーでも多くてもせいぜい1000くらいである。
そんな中、彼は2500人以上いた。凄まじいマッチング数でありそのくらいの数ならば対戦数も相当なものになるのである。(システム的に、まだマッチしていない人と故意に当たるということがほぼできない)
子持ちのサラリーマンが弱いのはわかる、受験生が弱いのはわかる、動体視力に劣っている女性が弱いのはわかる。(アクションゲームというのはある程度の動体視力が求められる)
でも対戦数全一であるkitawingが弱いのは、誰もが納得できない事実であった。
世の中の法則的におかしい。
プレイ時間や勉強時間や努力した時間、そういう時間というのは、かければかけるほど物事は上達するはずである。
彼は尋常じゃない時間、非想天則をプレイしているし、彼のTwitterを知らない人が見たら「この人もしかして全一か?」と勘違いするほどに、いつもそのゲームについて考察している。
だがkitawingは弱かった、しかも結構驚きの弱さだ。
そのゲームではレート2000以上あると上位10%である。
これは私個人の意見ではなく、統計的な話だ。
そして対戦ゲームの場合は上位10%というのは全然大したことじゃない、それ以下の人は極端に弱いキャラやアイテムなどを使わない限り、基本的なルールをまだよく理解していないというだけの話だからだ。
所詮ゲームなので、大半の人はやりこまずに終わるというだけなのだ、学校の成績や収入や外見、そういうものとは全然違うということを知ってほしい。
kitawingの強さはどれくらいだったかというと、1600~1800くらいだったと思う。
初心者と比べたら大分強い、強いのだが、彼の話を始めて聞いたときは正直言葉が出なかった……
私は、物事は報われるべきであると考えているが
私に限らず、おそらく生きている全ての人がそう考えていると確信している。
物事は最後には報われるべきである。
人間ときには挫折することもあるが、そうだとしても最後には報われるべきだと。
だってそうじゃないと悲しすぎるでしょう?
しかし、フランダースの犬のような退廃的で救いようのない話もまた、日本人らしく魅力的である。
ゆえにkitawingは周りのプレイヤーから見て魅力的であった、それは私から見ても同じだった。
さきほど、世の中仕事の代わりにゲームしている人はたくさんいると書いたが、そのような人でも上手じゃない人はたくさんいる。
というか、むしろそういうプレイヤーで上手な人は逆にめずらしい。
一つ目は単純にやる気のなさというかエネルギーの無さを感じるタイプ。
二つ目は精神的に未熟な人。
生活リズムのせいか食生活のせいか単純に頭が悪いのか、知らない人に向かって突然暴言を吐いたりすることも多い。
生活が上手くいってなければ気持ちはわからないでもないが、残念ながらゲームというものはジャンルに限らず原理原則を理解するのが重要で、競技性の高いゲームはアスリート的素養が必要。
そしてMMOならば非常に言いづらいが、お金があるほど強い……(MMOでリアルマネーにキャラの強さが比例しないのは、私が知る限り海外のWoWくらいだ)
kitawingは人当たりも悪くなく、決してトゲのある物言いはしない人であり。
そしてなんだか憎めないタイプのオーラがあった。
ゲームに熱中しているというのは誰の眼にも明らか、プレイ時間も十分。
kitawingが交流戦や大会に出れば盛り上がったし、掲示板でも応援する人は随分多かったように記憶している。
世の中一生懸命やっている人を馬鹿にする人は少ないのだなと、彼を見ていて優しい気持ちになったのは私だけではないはずだ。
私達が何か価値のあることに挑戦しようとする時、周りの無責任なギャラリーからは「お前には才能がない」と「脳力もないんだからやめておけ」と言われたりする。
そしてもっと恐ろしいのは、自分自身でそんなことを思ってしまう時があるのだ。
これからはそんな気分になるたびに、非想天測というゲームが好きで、その中のアリスというキャラが好きで、そのキャラが使う人形伏兵という技が大好きだったkitawingさんのことを思い出すことにしよう。
わだつみは数々の真珠を持ち
大空は夥しき星を持つ
されどわが心は
わが心は
わが心は愛を持つ……
ハイネで締めくくってイクゥー↑↑