上達に関すること

初心者にゲームを教えるのは簡単なのに、自分がゲーム以外のことを覚えるのはゲームに比べて非常に遅い。

ふと急にこんなことに気づいてしまった。

ぼくは今まで数えきれない人にゲームを教えてきた。キーボードの指の置き方を知らない人から、そこそこ上手な中級者まで、それはもう数えきれないくらいに。

僕は本を読むのが好きだし、性格も穏やかであるし、異常にゲームが得意なのでそういう機会が多かった。僕自身ちょっとおせっかいなところがあるのと、教えることで自分の理解もかなり深まるのでお互いとても助かっていたと記憶している。

 

物事の知識や理解というのは足し算ではなく掛け算で深まっていくにしても、ぼくがいまだにブログの文章を書くという行為に全然慣れてないのはおかしいんじゃないかと、何十年と生きているのに人生が絶頂を極めていないのはなぜなのかなってね。

現状そんなに悪いわけではない、湯水のごとく時間とお金を使ってMMOがしたいという夢が叶ってないだけで、それ以外は順調といっても差し支えないさ。

今日はテーマとかよく考えずに筆の赴くままに書いていこう。自慢じゃないが小学校に入って初めて作文を書いたときに、メロンの種を植えてわかったこと とかそれっぽいタイトルで書きだしながらも、全然関係ない姉の話を400文字書いたことがある。

 

まずジャンル別に初心者に何を教えていたか、から思い出していくことにしよう。

初心者になんと言ってたか(ゲームジャンル別)

格闘ゲーム

コンボ、固め、起き攻めを覚えよう。

初心者はなぜか立ち回りという単語が大好きなのだが、上記三つがある程度できていないと、そもそも対戦にならないのである。相手の固めに対抗するには、まず自分ができるようになって仕組みを覚えないと全く対応できないでしょう?

様子見とか、相手の牽制技の範囲は赤く見えないとダメとかいうのは中級者くらいの人に言っていたが、やはりどんなに上級者でもコンボ、固め、起き攻めの三つが特に大事という考え方は鉄板であった。

今考えてみれば、練習しやすく、費用対効果が一番あるのがポイントだったんだろう。

しかもこれだけできれば、ごく一部の上位陣以外にはこれだけで勝てるのだから。

Dota系

ラストヒットを取ろう。

Dota2 HON LOL すべてにおいてラストヒットが取れるというのはゲームをする上で最も重要で、これができなければゲームが始まらないのである。

ぼくはDota系は最初HONを友人に誘われてプレイしたのだが、その友人に最初「この雑魚のラストヒットを取るとゴールドがもらえるぞ」って言われたときはあまりの難易度の高さにちょっと引いてしまった。

とにかくこれもコンボ固め起き攻めと一緒で、この基本ができて初めて、他の要素に意識を向けることが出来るようになるのである。ここを無視しては一生初心者のままなのである。

MMORPG

スキルの打ち方とコスパのいい装備を教えた。

MMOというジャンルはもう様々な要素があって、全部書いたら50000文字あっても足りないくらい複雑な事情があり、事実だから怒らないで欲しいのだが、数か月~数年プレイしているのにもかかわらず、将棋でいえば駒の動かし方がわからないというレベルの人がたくさんいる。というかそういう人のほうが多い。

そういう人たちでも、不思議と9割くらいの人は教えたら三日もしないうちにまともにスキルコンボが打てるようになるのである。三日後には火力10倍になっているのだ。

一応反復練習がある程度必要であることを瞬く間にマスターするのは不思議。コンボやラストヒットというのはできるようになるまでかなりの反復練習とか期間を必要とするのだが。

 

MMOは人と協力するとゲームが有利になる、装備が強く操作も上手であれば誰とでもPTが組めるが、逆だと非常に組みにくいのだ。なのできっとこれも楽しくプレイするための基本であるはずだ。

ここまで書いて気づいたこと

彼らははっきり言って全く才能がなかった、かけらもなかった。

しかし、ただ熱中して何時間もプレイしているというのは良いことだ、何かを学ぶ上で大事なのはやはりプレイ時間だなと書いていて感じた。

世間一般でよく言われることだが、人生で初めてやるMMORPGは9割くらいの人が外に出て働く以外の時間と食事とお風呂以外はそれしかしないほどハマるのである。

もちろん僕もそうだった、Wikiも見ずに効率いい狩場も調べずにロクに操作もわからないまま初日は50時間ぶっとおしでプレイしたのを覚えている。

やる気があるかないかで言えば常軌を逸しているというヤツである、細かいことから重要なことまで全て無視して延々プレイしているのだ。僕はそういう人たちに足りない部分を教えていただけなのである。

何かを学ぶ姿勢というのはそれほど死に物狂いでなくてはいけないらしい。

そんなに必死にするのであれば、「それゲームじゃなくって別なことをしたほうがいいんじゃ?」とまともな人なら例外なく考えるだろう。ただ昔の自分や今ゲームにハマっている人たちは、そんな小さい男ではなかったのである。

細かいことは気にしない この言葉を寸分違わずに体現していたのだ。

Play Hard, Go Pro

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