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人はなぜ生産的でないとわかっているのにゲームをやり続けてしまうのか?

娯楽というのは非常に大切であり、人間が正常な日常生活を送る助けになっているらしい。

ただ収入がある行為に夢中になったほうがよっぽど有意義な人生を送れそうであるし、そのほうが世の中のためになるしいいのではないか?と最近よく考える。

そういう人たちが俗にいう偉人と呼ばれるようになるのだろう。そこまで行かなくとも周りの人間に感謝されるようになるだろうし、ほそぼそと生きるのであれば困ることなど何もなくなるような気がする。

 

普通の人や一部のおかしい人を除いて、ゲーマーがゲームをやり続ける理由は僕にはわかる。

理由1 ゲームが強いことにより受けられる恩恵というものがある。

MMORPGでも対戦ゲームでも、強ければチヤホヤされるし、ボスのような振る舞いも可能、プレイヤー同士のコミュニケーションも取りやすい。現実世界でそれくらいになるには気が遠くなるような努力とか持って生まれた家柄とかが必要なのだろう、ただゲームの世界ならばお手軽にそのような全能感を味わうことが可能だ。

なので少しでもそういう経験がある人はみんな、今現在プレイしているゲームがあればそれをやり込む。

 

ある程度ゲームが上手な人で、毎日やるゲームが延々下手なままでいるという人は僕の知り合いには一人もいない。上手であればあるほど優遇される、逆ハンデ戦であることを知っているからだ。

 

理由2 成果が常に可視化されている

およそ世の中でゲームと呼ばれるものは大半が、自分がいまどれくらいのステータスで、プレイヤーの何位くらいか?というのは大体可視化されており簡単にわかるようになっている。成果が常に可視化されているゆえに上達というのが非常に実感しやすい。

リアルの物事は大抵そんな便利な機能はついていなくって、行動ログは自分で取らなくってはいけない。週次レビューや「Studyplus」(スタディプラス)というのは可視化を助けるので、世の中の人に広く認知されているというわけだ。

 

いつも自分の能力や計画の進行具合がわかるような特別な能力を持っていない限り、学習や成長において、物事の可視化というのはもはや必須であるというのは納得せざる得ない事実。

 

理由3 そこまで難易度が高くない、もしくは徐々に高くなっていく

マニア向けの高難易度のシューティングゲームでも、1面のボスくらいは誰でも簡単に倒せる作りになっている。RPGだって最初の敵は非常に弱い。つまり誰にでも簡単にできる課題からスタートしているというわけだ。格闘ゲームやFPSで対人したいと思わない限りは、大体どのゲームも簡単である。

これが現実世界になると、いきなりステップを無視した高難易度のクエストが出現したりすることは少なくない。簡単にいうと、初めてする物事のことだ。

例えばそれぞれ物事に1~100まで難易度が設定されているとしよう、自分が最も得意とすることならば難易度100は死ぬほど頑張って達成できる、難易度50ならば朝飯前だろう。

初めてやるジャンルは20でも難しい、今まで生きてきた経験があるので1くらいはできるかもしれないが、10でも無理だ。いきなりはできない。

 

つまり、人生を考えるならばより有意義なことが得意であったほうがいい。割りばしを綺麗に割る能力とかはあまり必要ないのだ。

理由4 人との繋がりがある

MMORPGや対戦ゲームは人口が多ければ多いほどいいし、世の中に出ているフリーゲームもDL数が多ければ、それを話せる相手も増えるのでよりDLされやすくなる。人との繋がりというのは人間大事であり、孤高の戦士タイプのぼくもそこは認めざる得ないことだ。

趣味を共有できるっていうのは、大変素晴らしいことだし、「良いゲームの条件はプレイヤーが多いこと」というのは、梅原大吾さんも言っている。

 

ちなみに一般的な中毒症状は人との繋がりがあれば解消できるらしいが、ソーシャル中毒やネトゲ中毒というのはその逆であるらしい。詳しくないのでこれは今度の課題としたい。

 

結論 ゲームは自分が快適に成長していくのでやり続けてしまう

もしあなたが精神的に病んでいなくって、毎日ゲームを数時間プレイする時間があるのであれば、ゲームはモリモリ上達していくものなのである。

そのようにできているらしい、そして売れているゲームの大半はそういうデザインだ。

つまりゲーム開発者は農業的感じなのかもしれない、どちらかというとプレイヤーがアーティストかな?

 

やればやるほど成果が出るっていうのは人間にとっては最高の状態だし、それを特に工夫もなく体感できるのがゲームってわけだね。

脇のシステムが整っているので、プレイヤーはゲームをプレイ、そして時に調べるということをすればいい。この二つだけすれば基本的にどんどん上達していく完成されたシステム。

他の物事もこのようにしたいっていうのが、全ゲーマーの望みなわけだ。

ところで意外にも、自分自身を自らゲーマーという人は大変に少ないので、自分のようにステータスを極振りしちゃった危篤な人は中々いないらしい。

 

成長するには?

・ MMORPGのオープンベータをプレイするような気持ちで物事に取り組む

・ 物事は逆ハンデ戦だということを理解する

・ 可視化は大事、週次レビューなどの成長ログで脇を固めるのは必須

・ 自分が出来ることから始めていく、いきなり難しいことをするのは挫折する可能性が高い

・ 人との繋がりは大事、能力が高くなればなるほど人に囲まれて生きていけるようになるだろう

 

可視化は本当に大事

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