人当たりが良い人が善人であるとは限らない理由

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あなたは人を見る目があるタイプでしょうか?

一般的に、人は訓練無しでは、相手が善人であるかどうか見分けるのが苦手と言われています。

なぜ苦手なのかというと、見た目の印象に騙されやすいからです。

見た目の印象に騙されやすいのは、認知バイアスといって、特定の出来事に対して何故か瞬間的に決めつけてしまう心のショートカットがあるのです。

「あの人はメガネを掛けているから、頭が良いだろう」と言った具合です。

まずは善人の定義から説明しましょう。

善人の定義と3種類の人間

次の3つの人の種類は、アダム・グラント著 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代に書いてある分類です。

  1. ギバー(人に惜しみなく与える人)
  2. テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)
  3. マッチャー(損得のバランスを考える人)

ギバー・テイカー・マッチャーの割合は2.2.6です。

どうやって見分けるかというと、人に親切にする時の目的を見るとわかります。

「テイカー」は常に、与えるより多くを受け取ろうとする。

ギバーはギブ・アンド・テイクの関係を相手の利益になるようにもっていき、受け取る以上に与えようとする。

テイカーが自分中心に考えるのに対し、ギバーは他人を中心に考え、相手が何を求めているかに注意を払う。

アダム・グラント著 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 27~28P太字のみ引用

善人=ギバー

では次に、なぜ特定の人物の人当たりが良いと感じるのか?

それについて説明しましょう。

人当たりが良い人を信頼してしまう仕組み

販売員の真の鉄則は、顧客から好かれることなんだそうです。

類似性とお世辞によって、人々はあなたが彼らに好意を持っていると感じるようになります。

そして、いったんそれに彼らが気づくようになれば、彼らはあなたと取引をしたくなるのです。というのは、自分をことを好きな相手なら、自分を正しく進ませようとしてくれるはずだと、人は信じているからです。

著者 ロバート・チャルディーニ PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間 238~239Pより引用

言われてみればそのとおりで、確かに心当たりが多すぎますね。

類似性の大半は、善悪とは関係がありません。また正直を美徳とする人ほど、あまりお世辞は言わないのではないでしょうか(お世辞や称賛は言えば言うほどいいそうだ)?

しかし、人当たりの良い人は善人、悪い人は悪人だと思ってしまいます。

明るい口調で「今日も○○ですね」とお世辞を言いながら声を掛けてくる人を、親切で善良な人だと思ってしまうのです。

それはただの習慣でしかないのですが、人との会話をポジティブに始める習慣というのは、中々素晴らしいことでしょう

優しいと無能、冷たいと有能だと思ってしまう

我々は優しい人が好きです。

ですが、何故か優しさは能力の無さの表れだと思ってしまうのです。

逆に冷たい人は有能だと思ってしまいます。

つまり、人当たりが良い人を無能だと思ってしまう (酷い性格だ) 。

しかし物事は言いようです。あなたは無能な人と有能な人、どちらを警戒するでしょうか?

当然後者ですね?

当然この印象は、先程書いた「あの人はメガネを掛けているから、頭が良いだろう」よりもずっと関連性がありません。

にもかかわらず、我々は人当たりの良い人には油断をしてしまうのです。

終わりに

4種類のパターン
  • 人当たりが良いギバー(ステレオタイプの善人)
  • 人当たりが良いテイカー(コレに気をつける)
  • 人当たりが悪いギバー(誤解されやすい)
  • 人当たりが悪いテイカー(ステレオタイプの悪人)

会話はポジティブに始める、相手の気を散らさない、他人を称賛する、といった人が善人とは限りません。

人当たりの良さというのは、早起きと同じ、ただの好ましい習慣だからです。

2割がテイカーなので、気を付けてください。

それから、人当たりの良さという要素は、主に類似性とお世辞の2点。

相手がお世辞だとわかっている場合でも、お世辞というものは効果を発揮するようです。

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