練習の成果が出ないと言えば、練習方法やメンタル的なものと思われますが、実は関係ありません。
関係がないと言うのは言いすぎに聞こえるかもしれませんが、「スランプ」に悩むレベルの人には関係ないという話です。
始めたばかりの人が「最近スランプなんだよね~」と言っているのは、まず言葉として不適切ですから。
次の画像を見てください

経験曲線効果、学習曲線、練習のべき乗則などと呼ばれるものです。
ある程度やり方さえわかっていれば、始めたばかりが一番伸びが良いという法則です。
計算式を理解するのは大変なので、「10の倍数ごとにスキルアップしていくんだな」くらいに覚えてもらえれば、有効な知識として使えます。
対戦ゲームを10000回練習した場合の流れ
誰しも、何かしらの対戦ゲームにハマった経験、というのはあるでしょう?
1~10回目
- 全くルールも操作も知らない段階から、ルールを覚えた
- 細かいことはまだ何もわからないが、とりあえず対戦までたどり着けて、試合を終わらせることができる
- 初心者向けのAIといい試合をするレベル
10~100回目
- かなり操作には慣れてきた
- 初日に比べれば別人のような動き
- AIは簡単にボコれるようになったけど、まだ人には勝てないレベル
100~1000回目
- ゲームへの理解が深まって、試合するたびに何かしらの成長を実感できる、一番おもしろい時期
- チームで闘うゲームならば、たまに活躍するようになった
- 試合時間が短いゲームならば、まだまだ人には勝てないけど、自画自賛するくらい良い動きをする時もあるレベル
1000~10000回目
- 試合時間が短いゲームなら中級者、まだまだ楽しめる。
- 試合時間が長いゲームだと完全にスランプ
- スランプじゃなくても成長を実感するのが難しく、大半のプレイヤーはこの時期に飽きる
ゲームに飽きたって言うんですけど、これは違うんですよ。ゲームに飽きたんじゃない、成長しないことに飽きたんです
梅原大吾 一日ひとつだけ強くなる 慶應丸の内シティキャンパス講演より抜粋
と、梅原大吾選手も言っていました(飽きるのはゲームがつまらないのではなく、プレイヤー側の問題という話)。
1万~10万回以上
- 人生を考え直すチャンス
- セミプロレベル
10万~100万回以上
- プロゲーマーは大体このレベル
1万時間の法則は、ただのジャーナリズムであることを知っている人は多いかもしれません(1万時間の法則を提唱したマルコム・グラッドウェルは、学者じゃなくて作家)。
ですが、勝つためには相手より練習しないといけません。
1000回以上したものは練習の成果が出にくい
1000回練習した人が、自分が上達したとハッキリ体感できるまで、1万回の練習が必要です。
それが仕事じゃない限り、普通の人には難しい回数です。
そうなると、次の選択肢があらわれます。
選択肢としては悩むところでしょう。
卓越した特技を1つ持つか、新しい特技を9つ身につけるか。
ゲームのステータス振りみたいですね(何故か人は極端に偏った振り方をしてしまう)。
かかるコストや努力を全く考えなければ、どちらも魅力的です。
個人的には、収入に関係することならば前者を、趣味ならば後者が懸命な気がします。
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