心理学

フロー体験と先延ばしにしない技術は一致しているらしい

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フローというのは、ミハイ・チクセントミハイ氏が提唱した精神的な状態のことです。

 

一言でいうと熱中して時間の感覚がなくなるアレです。

気の合う仲間とモンスターハンターをしている時の感覚、あの状態がフロー。

さらにもっと凄い集中力になるとゾーンと呼ばれる。

 

最近知ったのだけれど、どうやら先延ばしを克服する技術と、フロー状態に入るための条件は共通している部分が多いようだ。

今回の記事ではその話をさせて頂きたい。

 

部屋の掃除を1万回先延ばした理由

今こうやってブログを書いているのであれば、最近はかなり克服してきているのだけれど、以前は先延ばしの王だった。

部屋の掃除から差し迫った問題まで、なんでも先延ばしにしてきた。

まずは日本に300万人いると思われる、自分の部屋を掃除できない人の話をしていこう。

 

毎日欠かさずゲームはするが、部屋の掃除は一切しない男。

数年前までの僕を表現するならば、きっとそんな感じ。

 

なぜ部屋の掃除をしないのかというと、正確が内向的で色々考えすぎてしまうから、掃除をする前に疲れる。

という理由ではないんだ。

部屋の掃除なんてしたことがないから、やり方がわからない

日本は学校の掃除って、生徒達の手でするよね?

なので、部屋の掃除を全くしないって人でも、学校の掃除は得意だったりしない?

 

僕は教室の掃除はかなり得意でしたね。

小学校低学年の頃から何回もやったことあるので、当たり前である。

あなたも何も考えずにできるレベルでしょう?

 

でも部屋の掃除は、自ら進んでしたことがなかったんだ。

本当にどこから手を付けたらいいのか、さっぱりわからなかった……

 

教室の掃除は1000回以上したことがあるが、部屋の掃除は10回もない

教室掃除は30過ぎた今でもハッキリとイメージできる。

  1. まずみんなで椅子を机の上に乗せる
  2. 椅子が前と後ろどっち側に置くといいかでたまに揉める
  3. 机を教室の後ろに下げる
  4. 教室の前が空くので、ほうきで掃く
  5. 机を教室の前に
  6. 今度は教室の後ろが空くので、またほうきで掃く
  7. 教室の前の机を元に戻す

雑巾がけを省くと、僕の学校ではこういった流れだった。

調べたわけじゃなくって、本当に思いつくまま書いていっただけなのによく書けているw

やっぱり誰もが教室掃除のベテランってわけだね。

 

教室の場合、ここまで具体的な内容がわかっている。

でも部屋の掃除の手順はどうだろう?

 

「趣味は部屋の掃除です」っていう人以外はわからないと思うよ。

僕は食器洗いや階段の掃除、庭の盆栽への水やりはわかるんだけど、自分の部屋の掃除というのはよくわからないもの。

まだ引っ越してあまり立ってないし、ほとんどものを買わないし、綺麗にしているとPCにホコリが全然たまらないから掃除はしているというだけで、どこまで掃除すれば完成なのかは未だにわからない。

 

具体的な手順をしっかり理解しているので「すぐやれる」

始めて初代モンハンをした時は、グラフィックが綺麗だなって思ったくらい、あとは操作を覚えるので精一杯だった。

そしてイャンクックに10回くらい負けた……

すぐに上手になったんだけど、正直イャンクックに勝てないヤツが友人とマルチプレイをしても、フロー状態にはならないだろう。

 

フローに入るのも先延ばしの克服も、どうやらこの手順を理解しているっていうのが大事らしいんだ。

だからさっきの掃除の手順と同じように、やるべきことを細かくリストアップしていくというのが有効な手法である。

 

  1. ゴールを設定する
  2. 時間を設定
  3. プロセスを計画

 

という流れだ。

でも、教室掃除やモンハンがフローだった理由はそれだけじゃない(学校の掃除は結構みんな楽しんでやっていた記憶がある)。

 

掃除をしている最中は周りを気にする必要がない

教室の掃除をしている最中に邪魔するヤツはいない。

少なくとも僕は誰にも邪魔された経験がないし、そもそも教室の掃除をしている最中に「お前教室掃除の才能ねぇから、やめろ」なんていう人が世の中いるだろうか?

 

そんなことを言ったら、多分その人があなたの代わりに掃除をすることになってしまう。

そう考えると逆に親切な人なのかもしれないけれど、本心で言うにはちょっとクレイジーすぎる発言である。

インターネットで人に向かってうんこを投げる人は多いが、現実世界で人にうんこを投げる場合は代替案が求められてしまうのだ。

というわけで思う存分掃除に没頭できるってわけ。

旅行のように計画を立てよう

フロー状態に入るには、課題と自分の実力が釣り合っているのが望ましいと言われます。

自分のやるべきことが全くイメージできないというのは、文字通りの意味で話にならないというわけ。

 

SMARTの法則に従って目標を立てようとかではなく、まずは「先延ばしをしない=行動する」ために計画を立てよう。

流れを把握するためだけの計画なのだから、いちいち失敗とか周りの反応など考える必要もない。

この段階ではまた、できるかどうかは気にしないほうが良い。

まとめ

何事も計画を立てるというところから始めるのが良さそうだ。

最初の一歩を踏み出せれば、半ば成功したも同然っていいますしね。

あとは人間最初の一歩を踏み出す時のエネルギーというか、動作が遅いというか、そこが一番苦戦するところな気がします。

 

世の中を見渡してみると、最初に一歩にためらいがないというかステップが軽いというか、そういった人たちが結果を出しているので是非克服していきたい。

 

マラソンに代表される過酷なスポーツというのは、実際にやるよりも計画を立てているほうが楽しいらしいです。

なので無責任に計画を立てる趣味ってのは、強いかもしれません。

他には、たくさん行動する人はたくさん計画しているという話もあります。

-心理学