エッセイ

ロールプレイングゲームでアイテムコンプリートすることの弊害

完璧主義

僕が人生で初めて自分で最初から最後までプレイしたRPGは、ロマンシング サ・ガ2だったと記憶しています。

大体自分がやりたいというよりも、年の離れた兄が「このゲームがいい」って言って、僕の誕生日などに買わせていたというありがちなパターン。

 

当時のゲームは歴史に残るほど面白いゲームと、どうしようもないクソゲーの2極化が激しかったために、こういうことはどこの家庭でもありふれた光景だったと思います。

アクションゲームやシューティングゲームだと、楽しめるかは人によるっていうところがあるのですが、RPGは出来がいいかどうかってのが大事な気がするし。(自分がそんなにRPGが好きではないというのもあります)

 

ロマサガ3も面白いのですが、ロマサガ2はやったことある人同士だと異常に盛り上がりますし、やはり僕がやったRPGの中では一番かな。

 

しかし、大人になってからはRPGをしたとき、インターネットで情報を収集しながら、アイテムコンプリートやステータスを最大まで上げるようなプレイをするという遊びをしていたのですが、今ふりかえれば相当色々な弊害があったなってね。

そういったことを今回お話しさせていただきます。

 

うまくやらなければ、という完璧主義を助長させてしまう。

 

市販のゲームでもフリーゲームでもいいですが、あなたが今からRPGを始めるとしましょう。

Wikiでも攻略本どちらでもいいので、見ながらプレイするという条件でいきますよ、いいですね?

 

その場合、あなたは一週目から完璧に全てのイベントを見て、取れるアイテムを取っていくという方法を取ると思います。

新しい場所に行くときに、取り残したアイテムや仲間にできる隠しキャラなどはいないかってね。(一例をあげると魔大陸のシャドウ)

毎回イチイチ確認するんですよ、ゲームが終わるまでずっと。

 

完璧にRPGを進める手順は

 

  1. 新しいことをする前に調べる
  2. 書いてある答えを見つける
  3. 見つけた答えの通りにする

 

上記の手順を繰り返すだけです。

店でアイテムと買うときもボスと戦うときも同じ。

 

正直、攻略サイトを見ながらきっちりとゲームを進めるのは本当に気持ちがいいです。

 

 

完璧にRPGを進める手順はRPGでしか効果がない

 

答えを見つけてその通りにやってうまくいくという手順、ほとんどのことには効果を発揮しません。

基本的にそのような手が有効なのは、難易度の低いことだけでしょう。

 

よく調べるという行為は立派ですが、世の中というのは動くものなので答えが変わりますし、僕の場合は次のような状態になっていました。

 

  1. 新しいことをする前に調べる
  2. 答えは書いてあるのだけど、たくさんの方法がある。
  3. 完璧あるいはベストな選択肢が見つからない
  4. 行動できない

 

自分で工夫をするという主体性がない上に、3番目と4番目がおかしい気がします。

たくさんの方法が見つかったのであれば、試すべきでしょう?

 

失敗を恐れるあまり行動できないというのは、病的を通り越して病気であると言えますね。

でも、僕を含めて大半の人がこのような病気にかかっています。

 

ちょっと怖いですね。

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