先延ばしというのは一般的に、意志力がなくなるとしてしまう。
スタミナがないからクエストができない、ソーシャルゲームのようなシステムに近いものと考えられてる。
しかし、世の中の人はみんな疲れているし、精神的に病んでいる人も少なくない。
元気がなければ行動できないのであれば、元気がある人しか新しいことに挑戦したり、有意義な習慣を積み上げられないということになる。
と、以前からこんなことを考えていたのですが、最近ついに元気がなくても行動できる方法、みつけてしまいました。
では早速紹介していきましょう。
人気クリエーターのパターン
先日読んだYoutube革命という本の中に、次のような文章があった。
いまやすっかり人気が定着しているクリエーターの多くに共通することだが、リリーが動画をつくるようになったのは、感情的な苦悩から気をそらすことが目的だった。
YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち 102Pから引用
ただ彼女の場合、苦しみの原因はいじめや不安ではなく、うつ状態だった。
上の文章を見た時、構造的先延ばしという言葉を思い出したんだ。
構造的先延ばしというのを簡単に説明すると、なにかやるべきことを先延ばしにしている時、めったに何もしてないことはないという理論。
先延ばしをしている時は、人は他の有用なことをしているよってことだね。
以前どこかのプロブロガーが、1本の動画をつくるのは1記事をつくることの3倍時間がかかると言っていた。
1記事を書くのは1時間半~8時間くらいかかるので、それの3倍っていうのは元気な人でもこなせない作業量だろう。
健康的な人でも動画をつくってYoutubeにあげるエネルギーはないので、目標設定やモチベーションとは違う仕組みが働いているに違いない。
実際に、冒頭のうつ病の少女リリー・シンは、気晴らしと自己治療法として動画を作っていたそうだ。(現在は29歳)
では、構造的先延ばしを説明していきたい。
構造的先延ばしの仕組み
簡単に言うと次の3つだ。
- 1番重要なことがある
- 2番目に重要なことがある
- 1番重要なことを避けるたった1つの方法は、2番目に重要なことをする
1番重要なことがない場合は、次のようになる
- 重要なことが何もない
- 何1つしない
1番重要な差し迫ったこと、それを避けている間は生産的な人間でいられるという話だ。
それでは、1番重要なこととはなんだろう?
実は簡単にそれがわかる表がある。
大抵のビジネス書や自己啓発書に出てくる時間管理のマトリックスと言われるものだ。
7つの習慣がオリジナルだと思うんだけど、あまりにも有用性が高いため本当に色々な本に乗っているので、本当に有用なんだろう。
少なくとも非常にわかりやすい表なのは間違いない。
時間管理のマトリックス

- 緊急かつ重要=第一領域
- 緊急じゃないけど重要=第二領域
- 緊急だけど重要じゃない=第三領域
- 緊急でも重要でもない=第四領域
1を先延ばして、2をする。
これが構造的先延ばし戦術の基本と言える。(応用はわかりません)
毎日生産的なことを続けるのが難しい理由
毎日ブログを書くのはユーチューバーの3倍楽なはずなのに、全くできる気がしない。
今回の記事を書いていてわかったけど、毎日ブログを書くというのは当然締め切りがある。
つまり緊急だ。
次に、重要かそうでないかと言えば、英会話の練習の次くらいには重要だろう。(英語の練習は費用対効果が最も高いんだってさ)
ブログを書くというのは社会的な活動だし、人に話せる活動の1つだ。
となれば、重要でしょう?
これで緊急+重要という組み合わせが揃ってしまった、目標ピラミッドの頂点にあるのであれば、もはや先延ばしの対象でしかない。
相当強靭な精神力を持ってない限り、緊急+重要は不幸にも先延ばされる運命にある。
そこで役に立つのはやはり、構造的先延ばしだ。
毎日20回の懸垂か100回の腕立て伏せをするとか、毎日30分瞑想をするとか、毎日朝と晩にストレッチをするとか、毎日英語の勉強をするとか。
そういった意識高い有意義な目標を立てて、うまく脳を騙していきたい。
まとめ
- 人は1番重要なことを避けるために、2番目以降に重要なことをする場合が多い
- 1番重要なこととは、緊急かつ重要なこと
- 1番重要なことがなければ人は何もしない
- 1番重要なことは先延ばしをする
- 目標の優先順位を騙す
というわけで、最近はずっとブログを毎日更新したいと考えています。
参考記事>>>構造化された先延ばし理論の翻訳
原文>>>Structured Procrastination(構造化された先延ばしほかに、いくつかエッセイがあります)
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実用書としても物語としても楽しめます、最近読んだ中でもかなり面白い本でした。