昨日MTG(マジック:ザ・ギャザリングというカードゲームのこと)が趣味の人と話したのですが、彼は「後ろめたさから、MTGが趣味であることを隠している」と言っていました。
後ろめたさの根本的な理由を言えば、MTGはお金も時間もエネルギーもめちゃくちゃ使う割には社会的な評価がない。
という理由に集約されるとは思うんですけどね。
言えば言うほど尊敬を集めるような趣味ならば、隠していないはずなんでw
僕も中学生時代に友人達と毎日16時間(誇張抜きでマジ)くらいしていた経験があるので、昨日の彼の気持ちも結構わかります。
当たり前なんだけど中学生だと高価なレアカードは買えないので、プロキシーって言って代用カードを使っていましたね。
シャドウバースでいうと、ファイターをスリーブに入れて、スリーブの間にアリスと書いた紙を挟んで使うみたいなイメージ。
だからそこまでお金もかからなかったんですよ。(それでも結構かかった)
懐かしむのはこれくらいにして、趣味を人に隠す人(隠してしまう人)というのはMTGの世界に関わらず結構たくさんいます。
別に言う必要もないことは、自分から進んで言わなくっていいんだけどね。
ただ脳科学的には「過度によそいきの自分を取り繕うと、自分が何者であるのかわからなくなる」と言われています。
意図的に趣味を隠すのは「お前は誰だ?」と鏡に向かって問いかける行為に近いので、一言で言うと頭が悪くなるというわけですね。
ゲシュタルト崩壊、言葉の響きだけはかっこいい。
そういった人たちは、趣味を人に隠すことによって起こる自己認識能力の低下について、僕よりもだいぶ知っているように感じました。
「後ろめたさを感じて生きるのは、心身ともに良くないと分かっているんだけど打ち明けられないんだよ」という問題ですね。
記憶を振り返ったり周りの人間や世の中を見てみると、確かにそういう人はたくさんいるみたいだ。
理想をいうと公私を一体にするような生活が、脳みその性能を発揮させるには望ましい。
趣味を打ち明けることが何故しにくいのかと言うと、それは人に拒否されるかもしれないという怖れがあるからでしょう?
打ち明ければ多少なりとも、人に拒否される可能性がありますからね。
というわけで、克服したらこんないいことがあるよ!!
という前に、拒否されること自体はそこまで大したことないっていう僕の考えを書くことにします。
打ち明ければ人に拒否されるかもしれない
拒否されることを恐れる。
これは大半の人間が克服できていない問題です。
逆に少しも怖れない人は勇敢だけど人間っぽくないから、完全に悪いことばかりでもないけどね。
でもそれって、日本語で先延ばしと言いませんか?
心の動きが凄く似ています。
周りや相手のことを気にする心の状態というのは、フロー(夢中になっている状態)からは一番遠い。
ただそういった、挑戦する際の恐怖を克服するためには、やってみるしかないようです。
トラウマ経験を克服するための催眠療法の例をあげると、実際に恐れていることを1回やってみるのと同じ効果を催眠療法で出すには、3ヶ月かかるそうです。(効果低いw)
知らずにカミングアウトして拒否されている人は数え切れないほどいる
余りにも反社会的な性格とか、喫煙がとか、スロットがどうとか、ガチャに数万とか言う人って世の中数え切れないほどいますよね。
でも直接「そんなヤツ嫌だわw」って言われなくても、友人親友恋人候補から外されているということって多いです。
付き合う人を選ぶ上では、今いったことは日常的に誰でも行っていることで、全然珍しくない。
ただ直接拒絶されていないので、傷つくことがないというだけ。
意識する機会がなければ、傷つきようもないですからね。
受け入れられている人のほうが多い
人によって基準は違うと思うのですが、間違いなくMTGよりもギャンブルが趣味っていう人のほうが、拒否される数は多い気がします。
でも実際どうかって言ったら、特に気にしない人のほうが多いでしょう。
そんなに全員と深く関わるわけでもないしね。
それに一般的な基準でいうと、不寛容な人よりも寛容な人のほうが優れているという認識なので、いまどき昔話に出てくる頑固な村人みたいな人は少ないんじゃないでしょうか?
波平よりも、野原ひろしのほうが人気があります。
単純にもっと熱中するために後ろめたさは消しておくべき
幸福な人生の条件の1つに、夢中になるという条件があります。
あとの2つは楽しさと意味、順位的には意味>夢中>楽しさって感じの強さ。
というわけで当然、気が散ると幸福度も落ちる。(そういう研究結果がある)
趣味をいちいち人に知られたらどうこうって思いながらするのは、自尊心がなくなるとか自己認識能力の低下という問題よりも、単純にその時間の楽しさが失われるような気がします。
それが一番デカイかなーと。
なので、そこを克服できたら。もっと楽しく趣味の時間が過ごせるんじゃないかな?
熱中や夢中という言葉の中には、集中している状態も含まれているわけで、上達の速さにも関係してくるはずだし。
これを読めば比較的簡単に拒絶される恐怖を克服できるかもしれない
こういった悩みってやはり全人類共通らしく、このテーマでTEDに出演したことがある人が書いた拒絶に関する本。
でもこれ表紙がちょっと悪い気がする……
全然キャッチーじゃないように僕の目には映ってしまっています。
タイトルはこうだけど、この本って女性と親しくなりたい男性が読むのが、一番効果ありそう。