
仕事や勉強が手につかない、いわゆるタスクが消化できないという現象。
5分だけやると作業興奮といってやる気が出る、みたいな話があるけれど、 そんなことで働き者になれれば誰も苦労しない。
そういった方法に効果があるのはわかっているが、「私の先延ばし癖をなめないでいただきたい」といったところだ。
頻繁に「仕事が手につかないのは、病気ではないだろうか?」と思う時があるのだが、先延ばしという病は100人いたら95人かかっているらしい。
今回紹介するのは、チックタック法と呼ばれるものだ。
仕事(タスク)を避ける時に、自動的にネガティブなイメージを作っている。
このイメージは、不必要な緊張や不安を生み出す。
どうやら我々は、思春期の学生と全く同じ状況らしい。
「好きな人に話しかけたいけれど、無視されたらどうしよう」
情けないことに人間何歳になっても、中学生と似たようなことを考えてるようだ。
それでは、実際にやってみよう。
チックタック法1 ブログ執筆
- 仕事を妨害する認知=Task Interfiring Cognitions=TIC
- 仕事を方向づける認知=Task Oriented Cognisions=TOC
TIC(仕事を妨害する認知)
この3つを、後述する認知のゆがみ表に当てはめると、感情的決めつけと呼ばれる認知である可能性が高い。
TOC(仕事を方向づける認知)
データを取っていたことがあるのだけど、簡単な記事でも1時間30分はかかる(この記事は2時間)。
執筆に限らず、自分が実行することは、詳細な手順を人に伝えられるくらい理解している必要がある。
なので実際に記事を書くのではなく、何度も手順だけを書いてみる練習方法も考えられる。
指先の繊細さは重要ではない
実際に囲碁や将棋、戦闘機を操縦する米軍のエリートパイロットも、シミュレーションの時間は長い。
いわゆるやり方や判断力が大事で、指先の繊細さが重要でないとされるジャンルだ。
タイピングスピードを自慢する小説家がいるのか? という話。
10の認知の歪み
1 全か無か思考(物事を白か黒かで考えること)
嫌な気分よさようなら 35P 認知の歪みの定義より抜粋
2 一般化のしすぎ(1つ良くない出来事があると、全てそうだと考えること)
3 心のフィルター(たった1つの良くない出来事にこだわること)
4 マイナス化思考(良い出来事を無視してしまうこと)
5 結論の飛躍(根拠がないのに悲観的な結論を出すこと)
6 拡大解釈と過小評価(自分の失敗を過大に考え、長所を過小に考えること)
7 感情的決めつけ(憂鬱な感情は、現実をリアルに反映していると考えること)
8 すべき思考(何かをする時、~すべきか、~すべきでないかと考えること)
9 レッテル貼り(極端な形の一般化のしすぎ)
10 個人化(自分に責任がない時でも自分のせいにしてしまうこと)
感情というのは、どのように物をみるかによって変わってくるので、認知が歪んでいるのはマズイのだ。
チックタック法2 本を読む
読書は年齢問わず褒められる行為ですし、誰もが読書の意味や効果はわかっているでしょう。
文章執筆や身体を鍛えるよりも遥かに楽なはずなのですが、我々はあまり本を読みません。
読書TIC(妨害認知)
典型的な「実行してしまえば楽なんだけど、実行するまでが難しい」お決まりのパターンだ。
これは結論の飛躍ではないか? と思った。
読書時間は自分で決められるはずなので、タスクとしては非常に軽いものであるはず。
最長読書時間は、人間の集中力的に考えて25分となる。
だから、時間がかかると思うのは、歪んでいることになる。
読書TOC(方向づける認知)
本でもなんでも理解するコツは簡単で、2日連続で同じことをする。
忘却曲線といって、最初は早めに復習をすると忘れないのである。
物凄く簡単な読書計画を立てるならば、「毎日○○時になったら25分本を読む」となる。
読書は運動に比べて物凄く楽なので、よっぽど眠くない限り、忘れていなければ簡単だろう。
終わりに
イメージとしては、歪んでいる自分の認知を正して、気分を持ち上げる感じだ。
気の良い友人のように自分自身を持ち上げる、この優しさがコツと言えるかもしれない。
実際にやってみたところ、十分にやる価値があるとわかっている事柄について、効果が高いような気がした。
あとは、意外と時間がかからないお手軽な方法だと思う。
こういったライフハック的な類(たぐい)は、効果はあるんだけどやり方が複雑で難しいというのが難点であることが多い。