繰り返しネガティブな記憶を思い出してしまうことへの対処方法

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繰り返しネガティブな記憶を思い出してしまうことへの対処方法

突然、昔のことを思い出してイライラしたり恥ずかしくなったりするのは、珍しくありません。

誰にでも、日常的に起きていることです。

  • 急性ストレス障害
  • PTSD(心的外傷後ストレス障害)
  • フラッシュバック

上記のように深刻ではなくとも、突然浮かんできた考えに感情が引っ張られることを、マインドワンダリング(心の迷走)といいます。

逆に素晴らしい考えが思い浮かぶことを、「閃き」といいます。

結局は自分の感情が良いか悪いかであり、マインドワンダリングが起きやすい人は、閃きも起きやすいのかもしれません。

しかし、気が散るというのは人間良くありませんので、気になる人は対策をしておくべきでしょう。

私は何十年もマインドワンダリングに悩まされていました。

マインドワンダリングの例 牛タンの話

高校生の時私のお弁当に牛タンが入っていたのですが、他の人と会話をしているスキに同級生に食べられてしまったことがありました。

「それがどうかしたの?」

というのが、普通の反応でしょう。実際、当時の私も怒ったりしませんでした。

しかしこの出来事、たまに思い出す時があり、そのたびに腹が立つのです(一ヶ月に一回くらい思い出す)。

相手の立場に立ってみれば

相手に私を怒らせる意図はない
  • 牛タンが美味しそうだった
  • これくらいしても多分怒らないだろう
  • こちらにある程度親しみを持っていた

といったことが考えられます。

このように、少し考えるだけで気分が落ち着くので、大した問題ではなさそうです。

しかし、一日に何度も起きれば話は別で、一気に深刻な問題となるでしょう。

一日何百回も気が散れば、何もできません。

マインドワンダリングは防げない

自分の頭の中に浮かんでくる考えは、コントロールできませんよね。

私は昔の記憶を思い出して良かったと思ったことがありませんので、思い出さないようにしています。

ですがそれは、少しだけ効果があるように感じる、くらいのレベルです。

コントロールできないことをコントロールしようとするのは、かなり歪んでいると言えるので、次の手を考えましょう。

100%完全にカットするのではなく、効果や頻度を抑えるアプローチですね。

マインドワンダリングの予防

あなたが異世界転生をして、国をつくるとしましょう。

国をつくったあと、最初に力を入れる政策は、初等教育と病気の予防です。

何故ならば、治療よりも予防のほうがコストがかからないからです。

瞑想

瞑想には集中と観察の2種類あります。

どちらも効果は似たようなものなのですが、今回のケースでは観察(マインドフルネス瞑想など)のほうが、目的に合っているでしょう。

観察瞑想をすると、マインドワンダリングの発生頻度が大きく下がります。

観察瞑想
  • 1 呼吸などに注意を向ける
  • 2 そのうち何か別のこと(この場合A)を考え出す
  • 3 Aを考えているなと気づく
  • 4 1に戻る

こういった訓練を続けると、牛タンを食べられたことを思い出した時、瞬間的にイライラせずに「牛タン食べられたことを思い出したか」となります。

いつもなら恥ずかしくて「うわあああ」となってしまうようなことを、初めて落ち着いて受け止められた時は、感激してしまったのを覚えています。

人間は脳の仕組み的に感情が一番先に来るので、訓練すれば毎回100%落ち着いて対処できるというわけではありませんが、観察瞑想の効果は高いです。

運動

普段運動していない人は、何かあった時すぐに戦闘体制に入るというか、うろたえるというか、落ち着きがなくなるのですぐにわかります。

定期的に運動を続けていると、運動以外のことが原因のストレスを抱えている時でも、コルチゾールの分泌量はわずかしか上がらなくなっていく。

アンダース・ハンセン著 一流の頭脳 61Pより引用

つまり運動をしていると、嫌なことを思い出してしまってもダメージが少なくてすみます。

実際にプロゲーマー・Eスポーツ選手といった人たちが身体を鍛える理由は、何かあっても冷静に対処するためです。

運動を全くしていない人は対戦ゲームですぐにパニックになる。この事実をやり込んだプレイヤーは体感的に知っているからです。

非常に嫌なことを繰り返し思い出してしまう場合の対処方法

嫌なことを繰り返し思い出してしまうことを、反芻(はんすう)と言います。

急性ストレス障害という名前なのですが、日常的にありふれていて、人間関係で問題が起きた時は高確率でなります。

if-thenプランニング的 対処方法
  • if  もし嫌なことを思い出したら
  • then  すぐに気を紛らわせる

感情のままに思い出そうとしたり、痛みを我慢したりしようとすると、大変なことになるでしょう。

以下の動画は、「なぜか心は身体に比べて雑に扱われるよね」という内容です。

嫌なことも受け止めて改善するのは大事ですが、人間関係となると心のダメージが大きく改善のしようもない、ということなのでしょう。

昔の楽しいことを思い出しても、気分が優れないのは何故?

科学的証拠(エビデンス)はなく、完全に個人的な体感の話になります。

その日一日あった良いことを三つ書く、というのは素晴らしい習慣で、ショーン・エイカー(ポジティブ心理学者)も勧めています。

しかし、その日ではなく大昔の楽しかった思い出を思い出す。

こちらは何故か、よろしくない。

嫌なことを思い出し続ければ精神を病むならば、逆は健康的になるような気がするのですが、誰も推奨していないのは不思議に思うところです。

仮説 モチベーションの問題

昔は良かったと思うことは、昔やった自分の行ないに満足するのと同じことです。

「これから」のことを考えると、モチベーションが上がります。

「これまで」のことを考えると、モチベーションが下がります。

この場合、なにに対してのモチベーションが下がるのかといえば、恐ろしいことに「人生」となるでしょう。

終わりに

書いたこと
  • マインドワンダリングは防げない
  • あまり起きないように予防することはできる
  • 起きてしまった場合は気を紛らわせるのがいい
  • 昔は良かったと懐かしむと人生のモチベーションが下がる

スポーツの世界には(主にテニス)インナーゲームという概念があります。

内側の戦い(インナーゲーム)と外側の戦い(アウターゲーム)があり、内側の戦いに勝たない限り外側の戦いにも勝利できないという考えです。

人は一日に5~6万回は考えているらしいです。浮かび上がる考えに反応しないのが、穏やかに過ごすということなのかもしれません。

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