
「人生に意味はあるのか?あるとしたらどんな意味が?」
こういった疑問、誰にでも浮かぶ時があるでしょう。
僕も10代の頃に浮かびましたが、周りの人間は誰も答えられなかったのを覚えています(なんて頼りにならないんだと思った)。
人生の意味を問う、「現在、人生に意味を見いだしていないので、完璧でなくとも納得できる答えを知りたい」という、割りと切羽詰まっている状況だったので、当時は大変困りました。
結論から言うと、「人生の意味とは○○である」という明確な答えを出した人はいませんが、自分なりの意味を持っていないと人生は辛いものになります。
今回の記事は、人生の意味を作り出す方法が書かれています。
少なくとも自分なりに意味は持っていたほうがいい

学習学の観点から言うと、意味は理解への第一歩。
5才児が自分の人生の意味を問わないのは、人生以外のものに価値を見いだしているからです(ゲームとかアニメとか自転車とか)。
人生という言葉はスケールが大きいですが、数学や村上春樹の小説のように、カテゴリーの1つとして考えればわかりやすいでしょう。
学びたいと思わなければ学ぶことはできない。
専門知識を習得するには、そのスキルや知識に価値があるとみなさなければならない。
さらに、意味づけを行わなければならない。
学習とはすなわち対象の意味を知ることである。
アーリック・ボーザー著 Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ 27Pより引用
「人生に意味はあるのか?」と問うことで初めて、人生を学習する第一歩を踏んだことになります。
意味は人生の3要素の1つ
ポジティブ心理学者が言うには、人生には3つの幸せがあるそうです。
一番効果が高いのは意味、2番目が充実、3番目が快楽。
ですので、意味があると思う人生は幸せで、意味がないと思う人生は不幸せとなります。
もちろん3つともあるのがベストなのは、言うまでもありません。
外部記事>>マーティン・セリグマンのポジティブ心理学
クラフティングという手法

仕事に意味を見いだすことを、ジョブ・クラフティング。
学ぶ対象に意味を見いだすことを、ラーン・クラフティングと言います。
やり方は簡単で、毎日3つ、仕事や学ぶ対象に関係する目標メリット意味などを書くだけ。
難しく考えずに、ポジティブなこと、建設的なことなら何でも良いです。
仕事や学びではなく、人生に意味を見いだす場合はライフ・クラフティングと呼べますね。
では少しだけライフ・クラフティングをしてみましょう。
人生の意味を見いだしてみる
- 感情のコントロールが日々上達してきて嬉しい
- 歴史的な文学作品を少しづつ読むのが楽しみ
- 少しづつ文章を書けるようになってきた
こういった要素がたくさんあるほど良いという話なのですが、考えてみれば当たり前です。
大半の人は月曜日を嫌がりますが、月曜日は少年ジャンプの日と考えれば、そんなに嫌でもなくなります。
私が月曜日に起きる10の理由。1. 少年ジャンプ発売日 2.ヤングマガジン発売日
と言った感じで、力強く書き出してみたら良いのです。
数が大事なので、少しでも意味があると思えることを深く考えずに書いていきましょう。
マインクラフトはなんで流行ったのか?

マインクラフトは一般的なゲームとは趣向がかなり違います。
シューティングゲームでもアクションゲームでもないし、RPGでもない、誰かと対戦するわけでもありません。
今までのゲームとは全然違うため、全く流行る要素がないように思えますね。
実際マルクス・ペンソン(作った人)が言うには、当時このゲームに投資してくれる銀行は、なかったそうです。
マインクラフトが売れたのは、単純に自分に関連性のあるものを作れるからです。
レゴブロックも同じ理由で人気がありますね。
意味のある人生と充実の人生、2つともクリアしています。
人生の意味を増やす具体的な手順
具体的な手法を書いてみましょう。
忘れなければ、続けるのは簡単です。
体を鍛えるなどと違って、時間も意志力もほとんど必要ありません。
隣人と顔を合わせるたびに自分の人生の意味を語るより、ずっと実行しやすいし効果もあります。
終わりに
人生に限らず意欲(モチベーション)を上げたいものは、全て記憶アプリに登録していけば良いみたいです。
学習学とポジティブ心理学的な観点から考えると、人生の意味というのは思ったよりシンプルなようです。
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フロー、つまり充実について書かれた本です。
意味と違って充実というのは、特定の条件を満たす必要があるようです。
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学習の第一歩と、幸せな人生で一番大きな要素、2つとも意味というのは大きな発見でした。
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哲学の本は、読んでもあんまり元気にはなりません。
ただ、サルトルの「若くして亡くなった人の墓は、そうでない人に比べて大きい、だから見分けがつく」という話は良かったです。