嫌われる勇気、アドラー心理学の話その2-1「なぜ自分のことが嫌いなのか」

zibunkirai

1章は「トラウマを否定せよ」と、「原因ばかり考えてたら過去にとらわれてしまうよ」という内容でした。

2章の話の始まりは青年が「自分の事が嫌い」だという話から始まります。

では早速その仕組みを見ていきましょう。

 

赤面症の女学生

 

先生はカウンセリングもしているのですが、むかし赤面症を治したいという悩みを持つ女学生がいたと、その話をします。

先生が彼女にどうして赤面症を治したいのかとたずねたら、彼女はこう答えた。

「密かに思いを寄せつつも、まだ気持ちを打ち明けられない男性がいる。赤面症が治ったら、その後に告白してお付き合いをしたい」と。

 

それに対する先生の見立て

 

  1. 彼女自身が赤面という症状を必要としている
  2. 彼女にとって1番避けたいことは、彼に振られてしまうこと
  3. 赤面症を持っていれば、「彼と付き合えないのは赤面症があるから」と考えることができる
  4. 告白しなくて済むし、振られても赤面症だったからなと納得できる
  5. 「赤面症が治ったら付き合えるんだけどなー」と可能性の中に生きることができる

 

1言でいうと、言い訳として赤面症をこしらえていると。

女学生なんですけど、つまりは地獄のミサワなんですね。

 

青年が自分の事が嫌いな本当の理由

 

先生の言う青年の心のプロセスは次の通り。

 

  1. 他者から嫌われて、対人関係の中で傷つくことを恐れている
  2. 対人関係でそういった傷がつくなら関わりを持たないほうがマシ
  3. 目的は他者との関係のなかで傷つかないこと
  4. 自分の短所を見つけて、対人関係に踏み出さない
  5. 「こういう短所がなければ愛されるんだけどなー」と。やっぱり可能性の中に生きれる

 

女学生同様、この青年も激しくミサワなんですが、人間大体そういうものなんでしょう。

「いちご100%」とか「うる星やつら」とか異世界ラノベはそういった願望を体現した作品なので、人類共通の認知バイアスなのは間違いない。

 

大抵の人間は、金持ちの家に生まれてくれば自分は成功できると考える。(美人は違うらしいけど、金持ちの家に生まれてくると成功できるのは大体あってる)

前世の記憶と特別な能力を持ちながら異世界転生したら成功できる、とは普通の人は多分考えないのだろうけど、スケールが違うだけで種類は一緒ってことだね。

 

宇宙のなかにただひとりで生きていれば人間関係で傷つくこともないけれど、そんなことはできないので、傷つくことを回避していても仕方がない。

悩みを消し去ることは、できないのだという話です。

 

全ての悩みは「対人関係の悩み」

 

アドラーは「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と断言しているそうです。

個人だけで完結する、内面の悩みというのは存在しないのだと。

物凄く俗っぽいことを言っている。

 

表面的な人間よりも、裏面も持ち合わせている人間のほうが魅力的とか、そういうのはあります。

しかし、よく考えたら悩みというのはシンプルなほうが良いんじゃないかと。

イチイチあえて複雑にして、悩みが深いアピールするよりも、あえてシンプルに考えたほうが前向き建設的でしょう。

 

これを説明するために、次は人間が持つ劣等感についての話になっていくのですが、長いので今回の記事はここらへんで終わりにさせていただきます。

 

まとめ

 

自分のことが嫌いというのは、人間関係で傷つきたくないから。

人間関係を避けるために、あえて理由をこしらえている。

宇宙にただひとりで生きることはできないので、人間関係で傷つくのを回避することはできない。

 

嫌われる勇気、何故このタイトルにしたのか少し見えてきましたね。

心理学

Posted by 北川楓