上達に関すること

文章をたくさん書く方法と執筆記録の付け方

僕は文章が書けない、上手下手ではなく単純に全然量が書けないのだ。

そこで、先日できる研究者の論文生産術 How to Write a Lotという文章術の翻訳書を呼んでみたのだが、その本に乗っていた量を書く方法がとても優れていた。
長年ずっと悩んでいた悩みが解決したと感じたし、今日からこのブログもどんどん更新できる気がする。
本日はその方法を紹介したい。

たくさん書くための唯一の方法


その方法は単純で、手順は以下の通りだ。

  1. 執筆スケジュールを立てる
  2. 立てたスケジュールを守る

以上。

文章を書いたことがある人はわかると思うのだが、文章を書く作業はとても気が滅入るし全然楽しくない。しかも難しい。
なので気が向いた時、もしくはどうしても書く必要がある時にだけ、一気に書こうとする。
このような書き方をする一気書き派という、スケジュール派よりも生産性が圧倒的に低い。
嫌なことを気が向いたときだけする考えは、最初から破綻している。
私達はそれを小1の夏休みに習った。(でも小2の夏休みも同じ結果になった)

実験によると、毎日書かなければペナルティがある人のほうが、そうでない人の何倍ページ数もアイデアも優れているようだ。
つまりインスピレーション大したことがない、ペナルティに大きく劣る。
インスピレーション君の外見はとてもかっこいいので、みんな騙されているってわけだ。

立てたスケジュールは守る必要がある、だけど守り続けるのは難しい。
どうやってモチベーションを管理すれば良いのか。

執筆スケジュールを立てたあと

動機づけ

  1. 目標事項のリストを作る
  2. 優先順位をつける
  3. 執筆状況を常時把握

いつ明確な目標事項を設定するのか?それは執筆スケジュール内だ。
何故ならば、目標を立てる作業も執筆プロセスの一環だからだ。
目標事項はこのブログだと、3ヶ月ほったらかしにしていた本を読むとか、話し方についての記事を書くとか、以前の記事の修正とかになるだろう。
それだと目標としての塊が大きい。(手順が多いほど抵抗感が大きい)
なので1章だけ読み進める、最低1000文字書く、というように細かくしたほうが取り組みやすいはず。(手順が少ないほど抵抗感が小さい)

次に優先順位をつけるとあるが、単純に締め切りがあるものを優先すればいい。
全部するんだったら優先順位はいらないし、全ての目標が終わって書くことがないのであれば、執筆時間に執筆項目を作成する時間を当てればいい。

最後に執筆状況の把握だが、人間の心理として当事者の見積もりは甘い。
何故か特別に楽観的じゃない人でもそうなのだ。(管理者の見積もりは厳しく、第三者の見積もりがその2人より正確)
なのでダイエットする人が自分の食べたものを書くように、文章を書く人も執筆状況を記録していこうという話だ。

そう考えると執筆記録を取るというのが、執筆を続ける上で一番大事だろう。
村上春樹が「毎日少しづつ長く文章を書けるようになってきた」と言っていたが、つまりスケジュール派で執筆記録も取っているということだったのか。
流石、一流は違う。

執筆状況を把握するには

カレンダーに○をつけていったりノートに記録をつけるのもいいけど、この本の筆者はSPSSという統計ソフトウェアを使って記録しているようだ。
心理学者だから普段から使っているのだろう。
自分の記録の統計を見たりグラフで表示したりするのは、とても楽しそうである。

僕は当然SPSSは持ってない、なのでグーグルドキュメントを使うことにした。
検索してみると、世の中立派な人がいるもので「Googleドキュメントによる自動執筆量記録・報告システム」という本格的な記事が出てきた。
僕は関数なら多少使えるけど、スクリプトまではちょっと……
論文を書く研究者だけでなく、小説サイトに投稿している人たちも使ってそうなほど良い出来。

執筆記録

その日の目標を達成できたら1、できなければ0

グーグルドキュメントを使ってブログを書いていないので、とりあえずグーグルスプレッドシートに筆者と同じ並べ方で作ってみた。
これだけでなんだか村上春樹に近づいた感じがする。

一ヶ月も続ければ、グラフ機能を使って色々分析できる。(ハイテク)
今から楽しみだ。

終わりに

今回の内容をまとめると

  1. 執筆スケジュールを立てて、それを守る
  2. 執筆状況を把握するために記録を取る

簡単に記録を取れるようにすれば成功したも同然。
さらにスプレッドシートはブラウザの起動時に開くようにしてあるのだ。
20秒ルールといって、習慣にしたいことは20秒早く始められるようにする、辞めたいことは20秒余計に時間がかかるようにする。

これで毎日書く態勢が整った。
200記事以上書いてようやくである。

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