
人間の脳は、物事は理性で捉える前に、必ず先に感情で捉えてしまうのだ。
EQとは簡単に言うと「ムキにならない力」、感情を味方に付ける能力のこと。
いくらIQ(知能指数)が高くても、すぐに怒鳴るとか、悲しくなってやる気が起こらないのでは普段の生活が難しくなってしまう。
あなたも「社会で成功するためにはIQよりも動機づけが大事である」と、どこかで目にしたことがあるだろう。
実際その通りだと思う、あまり感情に流されてはいけない。
例えば、漫画に出てくる正義感が強くて仲間に対しても不正を見逃さないというキャラクター、そのキャラクターは単純にEQが低い (実際、欠点として描かれていることが多い) 。
世の中にインチキ臭い事柄や人間はたくさんいる、見かけるたびに正義の炎を燃え上がらせては疲れてしまう。
現実にそんな人がいたら、おそらく何もできないだろう。
我々もその正義感が異常に強いキャラクターと同じことをしている可能性が高い。
そのような事態にならないためには、EQを上げる必要がある。
今回の記事では
の3つを書いていくことにする。
EQの4つのスキル
個人的なスキルが、自己認識と自己管理。
社会的なスキルが、社会的認識と人間関係管理。
それでは順番に説明していこう。
自己認識スキル
簡単に言うと、自分が何に反応するか知っているということだ。
Aという状況が起きたとしても、人によってBという反応が違う。
気にしない人、怒る人、ヘラヘラ笑っている人、悲しむ人とか。
不思議なことに、誰もが他人に対しては認識スキルが高い。
例を挙げる必要もないほど、思い至るフシが多いはずだ。
しかし、自分の場合はどうだろう?
リアルタイムで自分の感情を計測できる人は36%しかいないそうだ(EQ2.0の206Pから)。 原因は単純で、真実を知るのは居心地が悪いからという理由らしい。
己の感情の動きを予測していこう。
自己管理スキル
明日早いから寝る。
これが自己管理スキルだ。
意志力を発揮して眠るということではなく、起きて遊んでいたくなるようなことはしないとか、夕方にコーヒーを飲まないといったことだ。
これには自己認識力が重要で、例えば自分がゲームが好きだと知っているのであれば、新しいゲームを始めたら眠れなくなるに決まっている。
ならばしないほうが良い、楽しみは明日まで取っておこうといった具合だ。
もっと早起きしてゲームをする、という手もあるかもしれない。
ただ、1日の終わりに楽しいことを持ってきたほうが印象に残りやすいとされているので、時間を決めてプレイするのがベストだと考えられる。
社会的認識スキル
相手の考えや感情を予測したり、認識したりする力のことだ。
大抵の女性は高いし、男性も特別に低い人ばかりじゃない。
会話の最中に突然怒り出すような人は、相手の考えを邪推しているそうだ。
つまり、心の読みすぎをしてしまっている。
- 自分の心が動揺した
- 動揺した原因はなんだろう
- 相手に悪意があったからだ
と自動的に考えてしまうのだが、この一連の心の動きがあまりにも反射的すぎて本人が気づかないらしい。
人間関係管理スキル
相手と関係を築く能力である人間関係管理スキルは、自己認識スキル、自己管理スキル、社会的認識スキルの3つが必要だ。
当たり前の話で、会話の最中に突然怒り出す人と仲良くなりたいと思える人はいないし、仲良くしようと思っても実際難しい。
恋愛を思い浮かべてもらえばわかりやすいと思う。
先程挙げた3つのスキルをある程度持ち合わせてないと、中々難しいのではないだろうか。
EQスキルの高めるには、EQスキルが高い人に学ぶ
色々方法はあるのだが、一番簡単かつ効果的なの方法はEQメンターを見つけることだ。
自分の例を挙げると、僕はEQが恐ろしいほど低かった。
両親は揃っていて、上は兄と姉がいたのだが、ほとんどしゃべらない父親以外はEQが非常に低かったように思う(兄に至っては、おそらくEQが低い事が原因で亡くなっている)。
母親はヒステリックの典型で、父親は全然喋らない人だったので、家族からEQスキルを学ぶ機会がなかったのである(当然だが子育てしながら働くと、母親はそうなる)。
学校生活を思い出せば、どこのクラスにもEQスキルが高いと思われる人がいただろう?
今でもそういった人が身近にいれば、彼らから学ぶべきだ。
思えば小学生の同級生に、今の僕より遥かにEQが高い人がいた。 僕も彼から学ぶべきだった。
というわけで、EQが高い人が身近にいれば是非教えてもらうといい。
先程言った4つのスキルのうち、自分が弱いと思われるもの1つ絞って上げていくのが良いそうだ。
EQテストの受け方
EQ2.0という本を買うとパスコードが付いてくる。
もちろん新品じゃないとダメだ。
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終わりに
我々は普段から少なからず、他人や物語のキャラクターをIQが高いか低いかという視点で見ている。
逆に、EQが高いか低いかという視点は全くなかった。
普段からもっとEQを意識して、少しづつEQを伸ばそうとする気持ちが大事だろう。
ひとりごとをコントロールすると、毎日楽しく活動的に過ごせる。