何かを上達しようと思ってプレイしたり、練習したりするんだけど全然うまくいかない。
それは一部の人を除けば極めて当たり前で、ありふれたことなんだ。
僕は結構上達とか練習方法といった本を読むのが好きなんだけど、ブログに関してはさっぱり上達していない。
正直に告白するとソレはかなり受け入れがたい事実だったので、今までずっと目をそらしていた。
最近自分がブログを書くという行為がほとんど上達しない原因の一つがわかった、なので今回はそのことについての記事。
2つの領域
学習領域というのは、上達が目的。
つまり、まだ覚えていないことを集中して練習する時間だね。
自転車の練習を例にとってみよう。
補助輪を外したことがない5才児が、いきなり道路を走ったら大変なことになる。
つまり練習は失敗の前倒しであり、全然賢くない人でも失敗から学ぶということを知っている。
だから公園で防具をつけて先に失敗しまくっていくわけだ。
パフォーマンス領域というのは、ベストを尽くす。
ミスを失くそうとプレイするし、学習領域で練習したところまでしかしない。
自転車の場合は、自転車の運転してどこかに出かけるという行為がパフォーマンス領域。
自転車といえば小学生の頃、公道で突然「手放し運転ができる」っていってやり始めた同級生がいた。
僕は今まで彼のことを、いきなり危険なことをするバカだと思っていたけど、どうやら彼は手放し運転の練習成果を見せていただけだったらしい。
本番は失敗を避けるように動く。
失敗が絶対ダメだというわけじゃないが、自転車の場合は単純に怪我をしてしまうからね。
パフォーマンス領域多すぎ問題
パフォーマンス領域というのはつまり、仕事中に偉い人が来て仕事を見ている状態に近い。
つまり失敗できない。
失敗がなければ成長もなし。(実際偉い人は現場に顔出さないほうがいいらしい)
僕は補助輪をつけて自転車に乗っていたのに、初めて外した時にはバランスを取って走るところまで行けなかった。
色々理由はあるけど、一番の理由は補助輪をつけたままパフォーマンス領域10割で自転車に乗っていたからだね。(危ないことはしない)
自分が得意なことを思い返してみると、確かに学習領域で動いていることが多い。
対戦ゲームを例にあげてみよう。
「今までやってみたことないので、今回はコレに挑戦してみようと思う。」
こういうタイプは上手かもしれないが、チームでプレイするゲームでは嫌がられるタイプだ。
良いゲームというものは、はじめての試みは8割失敗するように難易度が設定されている。(難しすぎず簡単すぎずが失敗8割)
長期的視点で見るならば、挑戦するプレイヤーのほうが全ての面で優れている。
そんなことはプレイヤーならば誰でも体感的に知っていることだろう。
でも実際ゲーム中は、自分以外のプレイヤーにはおとなしくしていて欲しい。
自分は練習するくせに、他人には成長ではなくパフォーマンスを求めるというのは利己的なんだけど、意識してなければ心の働きとしては自然かな。
さらにもっと言えば1試合限りの超短期的な視点ならば、自分もおとなしくしつつできること以外はしない、セーフプレイがベスト。
普段の練習領域で安全にできること以外しない人、どうかしているでしょう?
逆に、特別な大会で練習していない技に挑戦する選手、これもまたどうかしている。
ここで一つ疑問が浮かんできたのだが、パフォーマンス領域というのは大半の人にとっては短い時間なんじゃないだろうか?
パフォーマンスを減らし練習を増やす
- 人は親しくない人に対しては、成長よりも成果を求める
- 短期的視点になってしまうと、練習もパフォーマンスになる
- 失敗してはいけない=練習じゃない=パフォーマンス
本来学習であるはずの行為がパフォーマンスになるのは、これらが原因だろう。
練習は大変だし、外的要因は練習よりもパフォーマンスに引っ張ってくる。
何もしなければ練習は短く、パフォーマンスは長くなっていく。
逆に練習領域の時間を増やすにはどうしたら良いのか?
それには次のことが効果的であるらしい。
1つ目に、私たちは上達できることを信じ受け入れなければなりません。これを成長思考と呼びます 。
2つ目に、特定のスキルの上達を目指す必要があります。時間と努力が必要ですから、自分にとって大切な目標がなくてはいけません。
3つ目に、いかに上達するのかそのために何ができるのかというアイデアがなくてはなりません。ティーンエイジャーの時にギターの練習をしたような、何度も繰り返し曲を歌うだけのやり方でなく、限界的練習を行います。
4つ目に、リスクが低い状況で練習しなくてはなりません。
エドアルド・ブリセーニョ
自分にとって大切なことがもっと上達する方法 日本語訳から抜粋
- 成長思考
- 目標
- 限界的練習
- 低リスク
短くすると、この4か条。
限界的練習がわからない人は次の記事を見てほしい。
PEAK 超一流になるのは才能か努力か? by アンダース・エリクソン ロバート・プール [書評]
ブログに4か条を当てはめてみる
1つ目の成長思考は問題ない。
自信があるとかではなく、体験として人よりもうまくできること、練習して上達していることがたくさんあるからだ。
2つ目の目標は全然ダメだ。
かなり怪しいというか、最近のブログ目標は何もない。
とりあえず毎日練習したほうが良いに決まっているので、毎日書くことを目標としよう。
3つ目の限界的練習も怪しい。
ブログの練習方法を考えることから始める必要がある。
思いついたことをどんどん試していくのと、記録が必要だろう。
あとはチェックリストや、色々な上達方法を外部から取り入れるのも大事だ。
一番効果的なのは、メンターといって誰かにコーチングしてもらうと良いらしいけど、ブログに関してのコーチングってのは相手を探すのは難しい。
4つ目の低リスクだけど、これは心理的なものかな。
自分の書いたラノベが当たってアニメ化する予定はないので、実際リスクってのはないだろう。
せいぜい匿名からの誹謗中傷が付くくらいしか考えられないが、僕はそういったことに対する耐性が高い。
終わりに
今まで心理的な抵抗が強いせいで、ブログが更新できないとずっと考えていた。
でも現状を分析してみたら心理的な抵抗よりも、目標と練習方法が設定されていないことによる可能性が高そうだ。
文章を書くのにつきものの、心理的な抵抗や苦悩はただの思いこみだったらしい。
平たく言うと、ただアホなだけ。
具体的な行動を決めていこう。
目標に対しては
- 記事更新で1ポイント、記事作成(つまり下書き)で0.5ポイント。
- これを記録して、一ヶ月の点数を図る。
限界的練習に対しては
- 効果的な練習方法をリストアップ
- 5~15分の短い時間を1セットとして練習
- 1セットを1ポイント
- 当然これも記録して、一ヶ月の点数を図る
バッチリだ!とりあえずしばらくはコレでいこう。
それにしても軽い気持ちで書いたのに、ずいぶん長い記事になってしまった。