
ホメオスタシスとは、恒常性(こうじょうせい)維持機能とか生態の恒常性と言われるものです。
私達の体温、心拍数、睡眠時間などが一定に保たれているのは、ホメオスタシスのおかげです。
ただ必ずしも、全ての状況で私達のメリットになるわけではありません。
例えば、体温を調整するのに一番簡単な方法は「極端に暑い場所や寒い場所に行かない」ということですよね?
なので、人間はそういった無駄なエネルギーを使う行動を嫌がります。
気が向くままに脳みそに従っていると、人間ものぐさになってしまうのです。
急な早起きはダメ、早起きとホメオスタシス
僕は大昔に早起きしようとした時があります。
その時の計画は次の通り。
今思えば完全にホメオスタシスを無視した、極端な根性論で立てた計画でしょう。
早起きに関連した本を見れば、大体次のようなことが必ず書いてあります。
「起きる時間は少しづつ早くしていこう」
一気に3時間早く起きて挫折するより、毎日1分づつ早く起きて半年続ける。そういった手法です。
ちょっと気が長い計画ですが、最も抵抗が少ない方法となります。
挑戦しないのは楽しいと感じてしまう、ソーシャルゲームとホメオスタシス
成長するには、人間は恒常性に逆らって生きるのが良いと言われています。
コンフォート・ゾーン(安心できる領域)をちょっと飛び出して行動することを、人は挑戦と呼びますね。
このことから、ホメオスタシスとコンフォート・ゾーンはイコールと言っても良いです。
ところが国民的に流行っているソーシャルゲームというのは、コンフォート・ゾーンに入りっぱなしで何も挑戦がありません。
「自分は上手にやれているぞ」とか「状況をコントロールできている」といった感情はありますが、プレイヤー自身の挑戦という要素がほとんどありません。
ですが、確かにやっていると「結構楽しい」と思えます。
ゲーム自体が楽しいわけではないが、何故かとても楽しいのです(寝る前にプレイして興奮して眠れなくなる、というようなことが起こりえない)。
結局人間は、「努力もせず、ほどほどに順調」という状態に楽しさを感じるようです。
ですが、全く努力せずにその場に留まり続けると、人生不味いことになります。 どうすれば良いのでしょうか?
5%の変化がちょうどいい
この5%という数字に特に意味があるわけではない。
脳に特に負担にならない程度の変化だということだ。
選択の法則 222Pより抜粋
心機一転、明日から全てを変えると決意するのは有効な手とは言えません。
経験的に誰もが知っていることでしょう。
あまり急な努力をするとホメオスタシスが止めてしまうので、焦らずに5%づつ変化していくのです。
ちょうど少しづつ早起きをするように、脳に努力を知られないようにするのです。
そうすれば、いずれ無理なく朝の5時に起きることが可能になります。
終わりに
ホメオスタシス的に考えると、新しいことに挑戦する場合、あんまり決意しないほうが良さそうです。
他にも、「新しいことは小さく始めるのが良い」と多くの人が言いますが、全く持ってそのとおりでしょう。
かかる時間もエネルギーも小さいですし、自分に向いているかどうか、続けられるかどうか、様々なことがわかります。
自分が有意義だと好ましい習慣、少しづつ増やしていきたいですね。
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