ポジティビティがネガティビティとの割合が3:1以上だと繁栄する。
つまり、ポジティブな事柄が3回起こるうちに、ネガティブな事柄が1回起こる比率がいいということです。
そのポジティビティ比こそが転換点(ティッピング・ポイント)であり、3:1以上と3:1未満では、少しではなく劇的に違うのだと。
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則 byバーバラ・フレドリクソン
僕も今の普段の生活は3:1以上で、胸を張って幸せである毎日を送っています。
この3:1の法則は非常にわかりやすいと感じました。
この本は2部構成でできており、1部はポジティブ感情が人生に欠かせない理由について書かれており、2部は科学的にポジティビティを増やす方法について書かれています。
この本を読んで感動した点はとても多かったです、なので是非紹介させていただきます。
10のポジティブ感情、そして愛は全てを含む上位感情。
この本に書いてある10のポジティブ感情は以下の通りです。
- 喜び
- 感謝
- 安らぎ
- 興味
- 希望
- 誇り(Pride)
- 愉快
- 鼓舞
- 畏敬
- 愛
細かく説明はしませんが、大雑把に説明すると、大抵の感情は安全な状況で芽生えます。
ただし希望だけは例外で、絶望的な状況で芽生える脳の解毒剤的な感情であると。
また特定のポジティブ感情には似た性質のネガティブ感情があり、感謝ならば負い目、鼓舞ならば妬みなどあります。
あとは一応この本には誇り(Pride)と書かれていたので、自尊心(Self-esteem)とは違うのかもしれません。
この辺は意図して書いてあるのかわかりませんが一応。(こんなの自分以外気にしないと思うけど)
安全で親密な人間関係で、ポジティブ感情が心を揺さぶるとき、それは状況によって「愛」になると。
確かに、愛する人とは1~9までの感情を日常的に感じることができますからね。
「愛」というのは「瞬間的な心の状態」である、ということがわかってきます。親密な相手との関係を定義するものではなく、波のような感情の高まりなのです。親密な関係は「反復する愛の波」が作っている。と考えたほうがいいでしょう。
著者の愛への心的イメージの高さが伺えるというもの。
そしてこの本の翻訳者の高橋由紀子さんも、いい仕事してますね。
ポジティビティとパートナーの関係
カップルが長く続くか、早く壊れるかが予測できる簡単な図
(図を自作したのは何気に初めてだ!!)
図のどれに近いか?というテストをして、重なり合っている部分が多いカップルほど、その恋愛は長く続く可能性が高いのだと。
実際のテストの図形はもっとずっとバリエーションがあるような気がしますけどね。
この重なり合っている部分を自己拡張と呼び、「相手の様々なものを自分のものと感じている状態」と定義しているようです。
ポジティビティのレベルが上がるほど、より重なり合っていると感じられます。
そして恋人に限らず、大事な人との間により近しい結びつきを感じられるのであれば、それは幸せだと言えるのではないでしょうか?
最近僕自身におきた出来事なんですが、自分が魅力的だと感じる人が「私たち」と自分を含めてくれる瞬間というのがありました。
その瞬間はやはり、幸せという感情をとても強く感じましたね。
ほとんど恋愛の本だったけど、試合に勝つのも友人関係も大体一緒らしい。
ポジティビティ比が1:1を下回っていたら、どう考えても別れますよね。
でも活気がない職場や、友人関係、日々の生活も全て1:1だとうまくいかないようです。
何事も3:1以上を維持するように心がけましょう、この本にはそれを助ける方法が書いてあります。
僕の知り合いに「恋人を作るのは、飛行機に徒競走で勝つのと同じくらい難しい」と豪語している人がいますが、彼にはまず周りの人間関係を3:1に持っていくことを勧めていくことにしますね!!
やはり勝率なんて気にしてはいけない
3:1というのは勝率に直すと75%です。
75%というのは、勝敗を決めるという分野において、あんまり現実的な数値ではないでしょう。
タイマン専用とか過疎ってるゲームじゃない限りは、ちょっと難しい数字です。
自分のチャレンジが75%も成功するなんてありえないので、失敗か成功かで決めるのは、やはりよくなかった。