上達に関すること

ブログ記事とWEB小説の書き方の違いや共通点など

カクヨムのジャンルに創作論・評論というものがあります。

内容は

  • 作品の創り方
  • たくさん書くための執筆方法
  • 売れるタイトルの付け方

などがメインです。

「小説 書き方」で検索して出てくる場所ではないので、すでに小説を書いている人が同じく小説を書いている人に向けた内容でした。

一言で言うと、マニアックでオタク向けの内容だったのです。

僕は今までブログ記事の書き方しか学んでいませんでしたが、その記事を読んだ時「小説の書き方とブログ記事の書き方を比較して見たら、もっと理解が深まるのではないか?」と思ったので比較してみることにします。

細かいですが、今回の記事では小説=WEB小説ということになります。

まず共通点から見ていきましょう。

ブログと小説の共通点その1【読み手の負担を減らす工夫 】

村上春樹が言っていました。

ついてこれるヤツだけついて来い、という書き方では、読者はついてこれない。

最初に大まかな内容を理解させる
  • 小説は、最初に、どういう物語か読者に理解させる
  • ブログの記事は、最初に、どういう内容か読者に理解させる
  • 人と接する時は、最初に、こちらの意図を相手に伝える
  • 商品を売り込む時は、最初に、何に使うのか相手に伝える

共通点は、相手が理解しやすいように論理的な順番で説明していく、というものです。

内容がわからなくなると、読み手(あるいは聞き手)の負担が大きくなりますよね?

そうなると、読者は離脱します。

マンガと違って文章の認知コストは非常に高いので、なるべく軽減しなければなりません。

小説や本というのは、読みたくてお金を払って買った場合でも読みにくいものです。

「購入者の大半は第1章まで読まない」と言われています。

ブログと小説の共通点その2【書く前に構成を考える】

下書き、プロット、アウトライン、概要、要約。

色々な言葉がありますね。

あまり馴染みがないとは思いますが、小説だとプロット、ブログや論文だとアウトラインと呼ばれることが多いです。

これは「知識変化型」と呼ばれる書き方で、上級者の書き方と言われています(マレーネ・スカーダメーリアという教育研究者が提唱した呼び方)。

つまり、ある程度プロットやアウトラインを作成してから書くのだけれど、書いているうちに少しは変化するからだそうです(なのでプロットは7~8割くらいでOKだそうです)。

反対に初心者の書き方は「知識口述型」と言います。

何も準備せずに、書けることを書きたいだけ書く、という方法です。

プロット・アウトラインは必要
  • 知識変化型で書く

というかマンガや絵にも下書きがありますし、ものづくりにも設計図がありますよね。

何事にも計画は必要ということでしょう。

ブログと小説の違いその1【1話1話は短いほうがいい 】

ブログは長いほうが良いです。

検索エンジン対策の関係ですね (SEOという) 。

1000文字の記事と3000文字の記事では、後者のほうが上位表示されやすい仕組みになっています。

ですが小説は反対で、短いほうが良いそうです。

考えてみれば当然で、短いほうが読む際の心理的な抵抗が少ないですし、読者がもっと読みたいと思えば続きを読むだけです。

小説を読もうという人は、その小説に「自転車 パンク」で検索して辿り着いたわけではないので、最初から熱心な読み手は少ないでしょう。

読まれるキッカケ
  • ブログは検索エンジンから、検索されないとダメ
  • 小説は小説サイトから、検索されなくてもイイ

ブログと小説の違いその2【終わらせ方の違い】

ブログは基本的に1話完結、小説は1話ごとに次の展開が気になるように終わらせる。

ツァイガルニク効果、引き、とか言われるテクニックですね。

小説は少年マンガのように、敵を倒しても次の敵の出現を予感させるような演出になります。

ブログはドラえもんのように1話完結。

「自転車 パンク」で検索して辿り着いた記事の最後が、「ようやくパンク修理が済み、これでまた自転車に乗れる。と、すっかり安心してしまっていたのだ」という書き終わりでは不安すぎますよね?

ブログを引きの構成にするのは避けたほうがいいのです。

1話ごとの最後
  • ブログは完結させる
  • 小説は次の展開を予感させるように書く

ブログと小説の違いその3【詰まるポイント】

小説の場合は、次の2パターンらしいです。

 文章を書く際に躓つまずく理由は下記の2パターンだけです。
(1)話の内容が決まらない
(2)文章の表現方法が決まらない
 意外かもしれないですが、ネタに困ったか、表現に困るかという2パターンでしか詰まる理由というのはありません。

【2020年版】35日で作れる!10万文字作品の作り方【月間1位獲得】
第2章1話:途中で文章につまった時 から引用

ブログの場合は、話の内容が決まらないというのは中々ありません。

というのも検索ワードありきで書かれるので、自然と内容は決まりますよね?

  1. キーワードを探す
  2. 書けそうなキーワードで書く

キーワードを探す手順は中々難しいので省略しますが、ブログの場合に詰まるポイントは、キーワードが決まらないとなりますね。

ブログの場合は、執筆のテンプレートがありますので、文章の表現方法が決まらないというのも中々ありません。

内部記事>>> 文章が書けない人へ【王道の3つの型】

さきほど書いた、読み手の負担が少ないように書くという観点から見ても、結局は淡々とした文章になることが多いでしょう。

と考えると、小説に比べてブログは執筆しやすいと言えます(それでも毎日書くというのは大変で、大半の人ができない)。

小説で詰まるポイント
  • 話の内容が決まらない
  • 文章の表現方法が決まらない
ブログで詰まるポイント
  • キーワードが決まらない
  • 文章のテンプレートが決まらない

流石に小説を何本も書き上げている人達なので、やる気がないから書けないという話は書いていませんでした(でも一般人にとっては、やる気が出ないというのが一番要素として大きい気がします)。

終わりに

書いたこと
  • 共通点は、なるべく読み手の負担を減らす
  • 共通点は、書く前に構成を考える
  • ブログは1記事が長いほうがいい
  • 小説は1話は短いほうがいい
  • ブログは1記事ごとに完結させる
  • 小説は1話ごとに次の展開を予感させる
  • ブログはキーワードが決まらないと書けない
  • 小説は話の内容が決まらないと書けない

やはり小説もブログも、たくさん文章を読んで、たくさん書くというのが結果的に質も高くなるそうです。

しかし、文章を書いて人に見せるという行為は非常に社会的なコストが高い。

そこをなんとかしなければ、書き続けるという行為は難しいでしょう。

と、引きで終わらせてみた。

外部リンク>>>カクヨム 創作論・評論の小説(人気順)

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